「腹黒く優しき先輩・田中あすかと久美子の忙しなき狂想曲」劇場版 響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
腹黒く優しき先輩・田中あすかと久美子の忙しなき狂想曲
原作は武田綾乃の同名小説。
監督はこれが初監督の小川太一。
テレビアニメ二期の総集編に、またいくつかのシーンを撮り直したもの。
【ストーリー】
学生時代の全てをかけた練習で、ついに全国大会への道を切り拓いた北宇治高校吹奏楽部。
だが、三年生エースの田中あすかが受験勉強のために部活に出ないと言い出した。
主人公・黄前久美子と同じユーフォニウム(作中では ユーフォニアム)奏者でリズムパートのリーダーであり、実質的なトップでもある彼女は、孤高をゆく北宇治のカリスマだった。
迫る全国大会を前に、久美子は皆の期待を背負い、あすかの部活復帰に奔走させられるのだが……。
総集編第二弾です。
前作もそうでしたが、今回も構成が巧くて、単品でも十分に楽しめる出来ですよ。
にこやかでハイテンション、だけど他人のネガティブな面を嗅ぎ取るとサッと冷淡になる田中あすかと、彼女に振り回されてきた主人公・黄前久美子の関係のみを、上手く抽出して一本のストーリーにまとめています。
音声も撮り直し、音楽シーンの追加はもちろん、劇中曲の『プロヴァンスの風』『三日月の舞』など、メロディや演奏も素晴らしいので、なるべくいいオーディオ環境での鑑賞をおすすめします。
いつもの心強いメンバーとの第二楽章、ゆっくりとご覧ください。
コメントする