「出来る女」女神の見えざる手 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
出来る女
銃規制問題をテーマに圧力団体に揺れる民主主義の中で、出来る女が権謀術数を尽くして強大な力に対峙する。終盤に向けたカードの切り合い、応酬の末、肉を切らせて骨を断つ壮絶な着地をする。
しかし、出来る女の描き方がこれで良いのかは疑問。表裏比興、独断的。リーダーシップをはき違えたような行動の数々。明晰な頭に頼って機関銃に放たれる台詞、ソフトスキルが欠落している。特に逢瀬のくだりは、主人公が男であればかなりキツイ。単にとんがっているだけでは、メインストリームには残れない。出来る人物と出来る女の違いを作り手が意図しているならば、それは前時代的な表現としか言えない。
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