「女の敵は女。味方も、女。」女神の見えざる手 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
女の敵は女。味方も、女。
登場人物は男性が多い作品だけど、主人公エリザベスをはじめ女性陣がキラッと光ります。
エリザバスの強烈キャラ。論じさせたらいくらでも喋っているし、兼ねている時間も惜しいので精神刺激剤を飲んで、仕事に励む。表情もクールビューティーを超えて、鉄の女って感じ。敵にしたくないキャラ。「いつ眠ってるんだ?」の上司の問いに、「私は信念のために働き、眠る」。キッツー。
記者かと思って話を聞いたら、ライバル会社CEO・直々の引き抜き。「銃規制強化法案」。身を守るために銃を持つのか、持たないのか。議員が決める法案だけど、民意を動かす事が必要。議員にとっては大切な票ですから。
「私って007みたい」とエリザベスが自分を揶揄する場面がありました。これジョーク的に言ってたけど、当たってます。いろんな方面からアプローチしていく様は、すごい。銃に対する辛い思いでを持つ女性同僚をも、マスコミの前に差し出す。いやだねー。
エリザベスが法廷に呼ばれているシーンと、そこに至るまでのシーンが交互に描かれているけど、そこが説得力ありました。
段々エリザベスは追い込まれて行く場面からの展開は、見ごたえ抜群でした。
共感できないヒロインなのに、その展開に引き込まれて。あっという間の時間でした。
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