「タイトルなし(ネタバレ)」女神の見えざる手 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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百戦錬磨の実績を誇る大手ロビー会社所属の超やり手ロビイストのリズ・スローン。銃所持規制に対抗する為女性の支持層を増やすロビー活動を指揮してもらいたいとの依頼をある議員から受けるが、彼女はその場でその計画を一笑に付した上に、自分のチームから希望者を募って逆に銃所持規制を支援する小さなロビー会社に転職する。時には血も涙もない冷徹な決断を下し、法を逸脱するリスクをも厭わず着実に法案支持議員を増やすリズだったが、リズの手口を熟知する秘書やあるとあらゆる手段を使ってリズを追い落とそうとする元上司らに次第に追い詰められていく。
法案を通すには60票要る!この人をオトせば何票獲得!といった展開をスリリングに描写。敵味方が裏をかき合う後出しジャンケンの乱れ撃ちでお話を転がし、時制を前後させながらクライマックスに繋ぎ、一呼吸置いてからのドンデン返しの連発を経て意外かつ爽快な結末に着地。主演のジェシカ・チャステインのシャープな演技も実に魅力的ですが、リズを引き抜いて行動を共にする弱小ロビー会社CEOを演じるマーク・ストロングのド渋いダンディな演技も素晴らしいです。
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