「2度目の鑑賞で、本年度公開作No.1を確信しました」女神の見えざる手 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
2度目の鑑賞で、本年度公開作No.1を確信しました
【2回目の鑑賞後の追記】
彼女の先読みの凄さ、それでも想定外のことは起きること、そして勝利を掴むこと。
それぞれのシーンでジェシカ・チャステインが使い分ける微妙な感情表現。ラストの決然としたコメント。
脚本と表現者の完璧なマッチングが生んだ最高傑作だと再認識しました。(2017.10.29)
ブレードランナーやスターウォーズなど大物が控えている中で、何と素晴らしい映画との出逢いだろう。
間違いなく、今年度No.1候補となりました。
ジェシカ・チャステインの凄味のある美しさに見惚れてて、大事な台詞やシーンを見逃した感もありますが、それでも満足度は最高レベル。
ユージュアル・サスペクツの時と同じような、ラストの衝撃とジワジワと込み上げてくる痛快感(決して爽快感ではない)。
ダークナイトを彷彿とさせる孤高のヒーロー(ヒロインという性差を感じさせる言葉がそぐわない)。
内容理解を深めるためにもう一回、ジェシカ・チャステインの表情や所作を見るためにもう一回、うーん、結局何回見ることになるのだろう。
出番は少ないけど、ロバート・フォードっていい奴だったなあ。気持ちものすごく共感できた!エリザベス・スローンが唯一人前で弱気に乱れたシーンを知っている自分が彼女の味方にならなくてどうする‼️という思いを男ならみんなわかるはず。
『ガーンジー島の読書会の秘密』もキノフィルムズ配給でしたね。僕も木下工務店が好きになりました。
ランチを取りながら公聴会のシーンを見ましたが、何度見ても感動します。『コンタクト』の公聴会のシーンも思い出してしまいました。
レビューで書き漏れましたが、ラスト直前の、水差しを自分でコップに注いでゴクンと飲んだ時の喉ぼとけの動きは、映画史上最高に強い意思を表現した喉越しシーンだと思います。
私がビール会社の社長だったら、直ちにCM出演交渉を指示するところです。