「We can forgive, but how we can forget? 可も不可もなく・・・」ヴァレリアン 千の惑星の救世主 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
We can forgive, but how we can forget? 可も不可もなく・・・
昔は素晴らしい映画を撮っていたリュック・ベッソン監督が子供の頃から好きだったコミックを豪華な俳優で映画した作品です。流石に映像は素晴らしいですが、内容は可も不可もなく・・・と言った所です。
やっぱ最初に出てきた惑星パールや宇宙空間のシーンとかはIMAX映えしますね。観てて美しいです。ヴァレリアンが拐われた司令官追いかけてるシーンでのアルファ内の作り込みも素晴らしかったです。ビジュアル面は上手いですよね、リュック・ベッソン監督。
キャストも豪華だったのです。でも、どこかしら影のあるキャラクターが多いデイン・デハーンにチャラい要素のあるヴァレリアンは正直微妙でした。カーラ・デルヴィーニュは目がよく動きますね。目力で演技してる感じです。クールビューティーで見た目的にコメディアンヌ要素ゼロなのに、笑いも取ろうと頑張ってたのではないでしょうか?
しっかし、司令官役で出てたクライヴ・オーウェンが老けててショック!似てるけど別人かと思ってたら、まさか本人だったとは!?イーサン・ホーク全く気が付きませんでした。そして、リアーナ何やってまんの!?あのダンス本人がやってんですかね?リアーナにはダンスじゃなくって歌って欲しかったなぁ、本業歌手なんだし。
もともと原作が70年代のコミックみたいなので内容は比較的シンプルでしたね。色んな寄り道あってゴチャゴチャした印象もありますが本筋は至ってシンプルです。それでも分かりやすくバッチリ入ってるアメリカ批判。さすがヨーロッパ(と中国)資本です。
個人的に印象に残ったのはパール星人が「人間がやった事は許す事はできても忘れる事はできない」と言っていた所です。あれ宇宙人だから「許せる」というセリフが妙に説得力を持って聞く事ができました。人間が人を許せるとかいうと、つい嘘臭く感じてしまうセリフが、宇宙人が言うと逆に信用できると感じてしまうのは・・・私だけでしょうか?