「心温まる作品でした」旅猫リポート 零式五十二型さんの映画レビュー(感想・評価)
心温まる作品でした
野良猫。
どこにでもいるこのキャラクターが主人公と寄り添って進む物語。
擬人化した(せりふを喋る、声は高畑充希さん)ナナがある秘密を持った福士蒼汰さんと友達を訪ねるロードムービー。
有川浩さんの原作らしい温かいストーリーに安心感。
両親を突然亡くし、叔母(故竹内結子さん)に引き取られる。
判事をしている叔母は転勤が多く、それがその後の人生に役立つ。
主人公宮脇悟の人柄の良さが、転校した先々でいい友人たちを形成していた。
さて、その秘密とは。
なぜナナは悟と別れなければならなかったのか。
後半、その事実が分かる。
動物を使った作品は難しいだろう。
こういう動きをしてほしいと思い通りになかなかならないし、チャンスを逃さず撮影する根気強さが必要だ。
まして調教のしずらい猫相手にこの仕上がりは最高だった。
人間に寄り添うペット。
家族と思えるペット。
ウチにも雑種猫がいるだけに、より一層見る目が変わる。
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