「優しいだけじゃない、深い作品。」旅猫リポート マスカルポーネさんの映画レビュー(感想・評価)
優しいだけじゃない、深い作品。
有川浩さんが原作・脚本と聞き、公開が待ち遠しかった作品。原作は映画の後にと、とにかく映画を楽しみにしてました。
悟の秘密が気にはなりつつ、ほんわかするようなイメージで臨みましたが、そんな浅はかな私の思考を虹の彼方までぶっ飛ばすような、衝撃作でした。
悟役は福士蒼汰意外考えられないくらい良かった。優しさの中に、芯の強さと、家族と思う猫のこととなると、うろたえ号泣する弱さ…このアンバランスとも思える青年。あの爽やかな笑顔が、とても複雑な青年を魅力的な青年に仕上げてくれたと思う。
ナナや他のキャストも、申し分無く皆さん良かったです。
この涙は何の涙か分からない状態で溢れて溢れて止まらないなんて、初めての経験…。
映画館に入る前に見た看板「さぁ行こう。これが僕らの最後の旅だ。」が、映画を見た後から、全く違う印象になってしまった。
分からない人には分からないかもしれない、深い作品だと思います。
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