劇場公開日 2018年10月26日

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「ナナの陽だまりのような毛並みに顔を埋めたい!」旅猫リポート ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ナナの陽だまりのような毛並みに顔を埋めたい!

2018年10月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

幸せ

萌える

「サトル〜!」と叫ぶナナの可愛い声(^^)
サトルを見つめる可愛い瞳♡
サトルを舐める可愛い舌♡
もう完全に完全に飼い猫ナナの虜となりました(笑)

サトルがナナのことをどれだけ愛しているか、そしてナナがサトルのことをどれだけ思っているか。

強い絆で結ばれた一人と一匹の最初で最後の旅は、一生の思い出になったことでしょう。
お互いを思う気持ちが、猫の鳴き声と福士くんの笑顔から伝わってきます!

猫と旅をする中で出会う、友達たちがまたすごく素敵!
幼馴染の心優しいメガネ少年。
高校時代の姉さんと犬好きなクラスメイト。
農家で子猫を買うほのぼの男子。
などなど、みんな動物が大好きな笑顔溢れる優しい人ばかり。
サトルの周りに集まる人も自然と動物が好きな、優しい心を持った人ばかりです!
動物が好きな人は、きっと自然と笑みが溢れてしまうのかもしれませんね(笑)

でも、やっぱりサトルとナナの関係性は、他のどの動物よりも深く親密でした。
二人の心は以心伝心していて、心の底から繋がっているということが、互いの目と目を見ているだけで伝わってきます。

でも、相思相愛だからこそ、ナナとお別れしなければならないサトルが切なくて切なくて、涙が出そうになりました。
最初で最後のという旅の意味、そして、最後に買う猫がナナで良かったと語るサトルの言葉、後から考えると、そういうことだったのかと納得することばかりです。

猫は、人間が飼っている生き物だとばかり思ってきましたが、本当は人間が猫に世話されているのかもしれません。
だって、二人の関係を見ていると、どっちが飼い主なのか分からなくなってしまいそう(笑)

人とペットという垣根を超えて、サトル対ナナという関係が成り立っていました。
まさに生物の隔たりをなくした、究極の恋愛映画ともいうべき、ラブラブなストーリー。

ナナが高畑充希ちゃんのような、可愛い女の子だったら良かったのに…。
そんな気持ちになってくる映画でした。

有川浩さんは前作の『植物図鑑』といい、ラブラブな恋愛要素を豊富にとり入れる、素晴らしい作家さんですね(笑)
そんな、素晴らしい作品を映画化した三木監督にも拍手です!

猫好きにはたまらない!
そして、猫好きじゃなくても、サトルとナナの関係に胸がキュンとする素敵な作品でした。
ありがとうございました(^^)

ガーコ