ビジランテのレビュー・感想・評価
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ただの三兄弟の喧嘩映画かと思いきや。
仲の悪い三兄弟の相続争いの話かと思っていたが、それ以上に地方都市の暗い部分がとても印象的だった。
特に中国人労働者を暴力によって追い出そうとする若者たち。
その事件をもみ消そうとする地元義委員たち。
小さなコミュニティの中で起きる事件に巻き込まれていく神藤家。
結局一郎、三郎は最悪の結末を迎え、二郎だけ救われたかのようだが、最後の演説のスピーチの涙は後悔の涙なのかなと思った。
篠田麻里子を久々に見たが、身体を張った演技でビックリ!
舞台は深谷市ですね。レンガ造りの駅でわかりました。
どうやら入江監督が深谷市出身のようで。
これは現代の様なのですが?ちょっと現実の時代にそぐわないけど
ヤクザと政治家 風俗店が癒着 部下の出世条件に奥さんに枕接待 いったい何発の銃弾が放たれ何人死んだの?政治家が掃除屋依頼?カポネの時代の話なの?非現実な社会ならアクション映画の様な迫力ある見せ場や相棒の様な凝ったストーリーは無く いかにもマイナーっぽい雑さ
桐谷に尽きる
トリプル主演三兄弟と謳っているがこれは桐谷健太に尽きる。狂気に満ちた演技に圧倒されました。堕ちきった兄弟の光と影を上手く描いた作品。次々に事件や問題が発生する展開に最後まで夢中になりアッという間の時間でした。
2018-49
極限の環境
この暗さが好き。三兄弟はそれぞれに大切にしているものが異なる。30年ぶりの再会する姿を通じて、地方都市の暗部を浮き彫りにする。三男の三郎桐谷健太に愛を感じた。長男の一郎大森南朋の拘りは真似できない。次男の二郎鈴木浩介のジレンマに理解できる。三人ともそれぞれに極限の中で、それぞれの価値観の中で、それぞれの生き様に爽快さもある。監督は入江悠。熱き魂が燃え盛る渾身の1作かも。
入江悠監督のオリジナル作品。 ショッピングモール誘致や外国人労働者...
入江悠監督のオリジナル作品。
ショッピングモール誘致や外国人労働者との軋轢など、実際に地方都市が抱えている問題、地方都市の閉塞感を見事に1つの映画としてまとめている。
離散した三兄弟が父の死をきっかけに、広大な土地の権利を巡って、それぞれの思惑をぶつけながら、物語を紡いでいく。三兄弟が運命に翻弄されながらも抗おうとする姿が実に生々しい。
三兄弟を演じた大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太が好演。特に、桐谷健太が、抗えない状況の中、必死に兄弟の絆を取り戻そうとする三男を熱演。
入江悠監督の作品は初めての鑑賞だったが、次回作に期待せずにはいられない。
センスの問題
お洒落程無意味なものはないが、それとは違いこの世の中には、生きる上で”センス”というざっくりした尺度で定められる何か、がある。
その点でこの映画はあまりにも”センス”がない。
音楽的にも、演出的にもストーリーとしても。
監督がこの絵を撮りたい。こういうもので勝負したい、という気迫は大いに伝わる。
だがそこに、世に言う”センス”がない。というより、”センス”が悪い。
この圧倒的センスの悪さを評価するべきなのかもしれないが、これを評価する人は、やはり無意味なお洒落を重要視するタイプなのではないかと思ってしまうのです。
桐谷健太が好きだし、監督の代表作もみておもしろいと感じたことはあるが、この映画はあまりにも評価しづらいと感じる。
賛否両論になりやすいけど私的にはいいね!
賛否両論あると思う作品ですが、私的には良かった。まずは、桐谷健太さんは何時見てもそれなりの雰囲気が有っていいよな、元AKBの篠田麻里子が出ていますが、なんかいまだにGet lostの状態かな、「紙兎ロぺ」でのお姉さんでは良い味を出していますが、女優さんを目指す以上は、このままではな・・・
前田敦子もいまひとつだけど、大島優子だけは、あの世代の普通のねーちゃん役をそっけなく演じられるんだけどね・・・・
で、お話の方ですが、よく考えたね、ある意味有りそうな感じである意味単純なんだけど、実はあまりおう言った作品はないし、よく考えて作ったかな・・・
私的にはテンポも良かったし、強いて言えば、もう少し強烈に作り上げた方が良かったかな、もっと良かった気がするけど、出ている役者さんが良いので、使いきれていますが、もっと思いきり使っても良かったかな・・・
しかし、入江悠さんの作品でしょ、日本映画界って、なんでもっと思いきり映画を撮らせて上げないのかな・・・いつまで経ってもマイナーなままだと思うけど・・・・
暴力シーン最高!
役者が良い。
般若と桐谷さんの暴力描写が凄かった。篠田さんも良かったね。
最後の方の、車が軽っぽいのからいつものワゴン車に、いつの間にか変わってた感じがするが、気のせいか?それがなぜか気になった。
明日はどっちだ?
長男力石、次男マンモス西、三男ジョーによる明日はどっちだ?ローリーローリーハレルヤ・・・。
約400年ものあいだ、村社会を背景に和を以て尊しとする事をモットーに、滅私奉公に励んできた我々は、その考え方、カルチャーをリセットすべきなんでしょうか・・?
明日はどっちだ?
社会の裏を抉った快(怪)作
商業施設計画の底地を相続してしまったがゆえに、利権に群がる人たちに運命を翻弄される三兄弟を描く。皆見て見ぬふりをしているが日本のどこかしこでもありそうな暗黒譚をこれ程リアルに描いた作品を寡聞にして私は知りません。もう少し説明が欲しいなと感じるシーンもありましたが、先が読めない緊迫感溢れるストーリー展開に目が釘付けになってしまいました。三男役の桐谷健太さんが秀逸。それに端役でしたが篠田麻里子さんに妙な存在感がありました。
ひたすら重く、切ない映画
親から虐待を受けた3兄弟に襲いかかる、過酷な現実。
大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太、3人が見せる狂気的な演技に圧倒される。
篠田麻里子の演技も印象的だった。
地方都市ならではの閉塞感は、観ていて息が詰まる。
そこで生きていくしかない、そこから逃げることができない。
経済、血縁、因習、暴力、性欲、絶望。
さまざまな理由で八方塞がりになっていく人生は、たとえ映画とはいえ、観ていてつらい。
しかし、そういうつらさを味わえるのが、映画の醍醐味でもある。
万人にお勧めはしないけれど、観てよかったと思う。
絶望的にカッコいい桐谷健太。
映画『ビジランテ』初日舞台挨拶。
大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太トリプル主演。25年振りに会った三兄弟、三者三様に歩いてきた3人が親父の遺産がらみの事件へと引きずり込まれる様はヒリヒリする。やたら桐谷がカッコいい。彼曰く'絶望的にカッコいい!'というヤツで。壇上では、皆で「カーセックス」連呼という和やかさ。篠田麻里子の覚悟もよし。
鑑賞後の感情は、「ディストラクション・ベイビー」に近い。え?これでこのあとどうなっちゃうわけ?というこちらの焦りをあざ笑うようなラストに、まんまとはめられた気分。
撮影と音楽の産む雰囲気は素晴らしい、が。
撮影は素晴らしく、音楽も素晴らしい。演技も皆悪くない。けれどそんなに面白くない、というのは「美しい星」と似ている。
パーツパーツではゴッドファーザー的な要素も見え、絵面的にはおおっとなるが、やはり脚本が足りないと思う。
そもそも逃げ出さずにはいられない殺したいほどの父がかなり空洞。そこに迫るものがないから一向にドラマが盛り上がらない。いなくなった長男も何かあると思ったら何もない。意外にステレオタイプで配置されているだけ。長男の飛び出す理屈、いなくなった時間が補填されてクライマックスに迫っていかないので、結局、テクニカルに素晴らしかったカメラと音楽の産む「雰囲気」の映画で終わった。
撮影と音楽のほうが脚本からの世界観を広げられていたので脚本と演出が追いついていない感じ
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