空飛ぶタイヤのレビュー・感想・評価
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命の扱いが酷いものすごく下衆な映画
長瀬だけは良い。先に言っておきます。
いまさら、こんなB級映画観る人もいないだろうけど
なんとなくこの映画について語りたくなった。
まず、シナリオがエグい。
主人公が失敗し窮地に立たされる
そして、起死回生の逆転。
これが、ものすごく短いスパンで繰り返される。
もう失敗が、成功のためのフリでしかなく
失敗に必然性も全く無くなっている。
これは時間に制約のある映画だから
仕方ない部分もあると思うが
もう途中どうでも良くなってダイジェストとかに
しちゃってる時点で失格だと思う。
しかし、まだこれは許容範囲。
この映画が一番終わっているのは
命の扱い方があまりにエグい点だ。
空飛ぶタイヤとあるようにトラックのタイヤが脱輪し
母子がその下敷きになって命を失う。という
ところから物語が始まるのだが
映画終盤、この事件現場に長瀬とディーンが居合わせる。
いわば、どちらも加害者側だ。
この2人のせいで罪もない小市民は命を失った。
その現場にて、この2人は
カッコつけ合い合戦を繰り広げる。
この角度で、このセリフ言えばオレカッコいいだろ?
みたいな歯の浮くセリフを
人が死んだその場でよくやるな、、と
どうしても言いたいなら、サ店くらい行けと。
不謹慎極まりなく、命をなんだと思っている!
と、ものすごく腹が立った。
自分を殺したイケメン2人が自分の死に場所で
カッコつけてイキっている。
そこに空飛ぶタイヤモンスターが舞い降りて
2人をギチギチに喰ってくれたら最高の映画だった。
できるだけ低予算で・・・
わかりやすくて面白い! ベタでありきたりなストーリーかもしれないけ...
映画じゃ短すぎる。
キャスティングミス
空飛ぶタイヤ/2018
★★☆☆☆ キャスティングミス。
・
まずはキャスティング。
長瀬智也という時点で映画館で見る気にならなかったからレンタルしたけれど、いい判断だった。
ディーン・フジオカも全く合ってないし、高橋一生はあまり印象に残らない。
そのせいか、ストーリーは薄っぺらく感じてしまったなぁ。
大企業とはなにか、組織とはなにか、そんなものはこれまでの池井戸作品を見れば分かることだけれど、大逆転的な展開はなく、大企業側が自らの過ちを正していくストーリーであるだけに、映画ではなくドラマの長尺で描いた方がよかった気がする。もっと、個々に焦点を当てて挙げないと難しい。
エンディング曲もなんだかミスマッチ。
2019-001
あっという間の120分
利益優先、巨大企業の恐ろしさを垣間見る
この事故によってではないが、リコール隠しと言う形で利益を守ろうとする気持ちは分かる。
実際はもっとスマートな形で行われるであろう隠ぺい工作だが、本気の巨大企業の圧力に抗える中小企業や個人は居ない。
白いものも黒くなるレベルの事が出来る。
作品の中では内部告発での情報が決め手になった形だが、充てているキャストからすればそうなるのが自然か(笑)
利益が優先されるのが当たり前な世の中だからこそ、人間の意思や意地が共感をよぶのだろう。
ラストの赤松と沢田の邂逅はムダなカッコつけにしか見えなかったので、どうせならその後ホープ自動車はどう変わったか?
事故で叩かれた運送屋はどうなったか?
被害者遺族の事など並べてくれた方が良かったと思う。
コンプライアンス(法令遵守)の重要性
トラック運送会社のトラックのタイヤが脱輪。死亡事故まで起きる騒ぎに。運送会社社長をキッカケにリコール隠しを暴く御話なのだが、、、。
私的にはコレ、事故を起こしてしまったら会社の御話、リコール隠しを暴く物語だけとは思っていない。
民間会社では特に重要なコンプライアンス(法令遵守)の御話だと1番に思った。(最後に長瀬智也の言葉に一言だけ出てきましたね。)
主役の運送会社社長の長瀬智也だけでは無く、トラックメーカー営業課長ディーン・フジオカ、銀行担当高橋一生など他の人間まで巻き込んで焦点を合わせているのがその理由だと思う。
会社の為、上司の為、自分の為、家族の為と言いつつ行ってしまったとしても違反な物は違反。会社としてはコンプライアンス違反である。
違反すれば現代ではかなり社会的信用性を失う事になる。
会社も問われる。人間性も問われる。バレなきゃいいでは無い。
それがコンプライアンス。
そこにスポットを当ててくるなんて思ってもみなかった。違反・隠蔽に周りが気づく事が大事。誠意を持って対応する。短い時間良く描いたと思う程。
是非民間会社の管理職以上の方々には観てもらいたいな。
今年度アカデミー賞作品賞ノミネートも納得である。
ED曲が違和感でしかない。。。
2019/01/19 DVD鑑賞。映画館で見逃した原作ファンとしては非常に楽しみにしていました。
内容はお馴染みの池井戸作品らしく「アンフェアに立ち向かう・正しいマイノリティは必ず救われる」がきっちり盛り込まれた気持ちの良い映画でした。
が、評価は無難に2.5。
原作の中でフォーカスすべき部分が薄っぺらい!
それでも「終わりよければ全て良し」ということわざがありますが、終わり方がスッキリしなかったのがこの作品の残念なポイントです。
ED曲のタイトルは「闘う戦士たちへ愛を込めて」
映画を意識した曲と思わせますが曲調が見事にマッチしていない。歌詞もサラリーマン金太郎で使われそうだし。。。
なぜこの曲が採用されたのか。それは本作のホープ自動車がそうであったように大きな組織の弊害(=ショービジネスのしがらみ)なのかもしれません。
※サザンはよくカラオケでも歌いますし大好きです。
何でこれが日本アカデミー賞?
先に言いますが、この映画はあまり好きじゃなかったです。
ストーリー自体は池井戸潤らしく良い内容だと思うのですが、それでも正直微妙でした。
自分は池井戸潤の映像化作品は好きな方です。
ドラマでは、「半沢直樹」は面白いと思いましたし、「下町ロケット」や「陸王」も好きで観ていました。
彼の小説自体はそんなに読んでいませんが、映像化映えする作品が多いと思うので、初映画化となるとどんな作品になるのか、期待を膨らませて観に行きました。
「半沢直樹」のようにスカッとする話なので、この映画が好きという人の気持ちも理解できます。
しかし、個人的な期待は外れました。
キャストが結構豪華だったのですが、役に合ってない人が多く感じました。
約二ヶ月前に観た「孤狼の血」はこれに匹敵するくらいキャストが豪華ですが、ほぼ全員演技が良かったです。
なのにこの差は一体…?
まず主人公を演じた長瀬智也はあまり社長らしさが出ていませんでした。
彼は決して下手では無いと思いますが、社長ではなくただの長瀬智也に見えてしまい、映画から気持ちが離れる事が多かったです。
その他、ディーン・フジオカや高橋一生も良い味を出してるとは言い難かったです。
特にディーン・フジオカは日本アカデミー賞の助演男優賞を取れる演技だとは思えないです。
刑事を演じた寺脇康文も典型的過ぎて、正直「相棒」のあの人にしか見えなかったです。
良かったのは、主人公の妻を演じた深田恭子、そして社長の岸部一徳です。
深田恭子は綺麗ですし、健気な妻を好演していた気がします。
岸部一徳は、不祥事を圧力で揉み消そうとする社長を憎たらしく演じていて良かったです。
話の展開も、
シーンの移り変わりが激しく変わり、置いてきぼりになりそうでした。
なのに、中盤でディーン・フジオカのシーンがやたらと多くなります。
一応彼の人間性を描きたかったのだと思うのですが、それでも要らないと思った部分が多かったです。
とはいえ、後半になると被害者遺族の心情や他の運送会社の行動が描かれるようになったので、そこでだいぶ良くなった印象です。
正直ドラマの総集編みたいな映画に感じたのですが、地上波で出来ない理由は聞いてます。
この映画は実際にあった自動車のリコール隠しを題材にしているので、自動車企業のスポンサーが多い民放では難しいとの事です。
だったら尚更ドラマでは出来ない事をするべきだと思うんです。
車の事故シーンはCGではなく、実際に撮る方が緊迫感は出ると思いますし、遺体の描写も周りに血が付着していないと事故の悲惨さがあまり伝わりません。
日本ではその撮影が難しいのかな…
ハンドカメラの部分も固定カメラでやった方が映画自体の質は良くなるはずです。
内容自体は良いのですが、とにかく演出面で微妙に感じる部分が多かったです。
なので、これが日本アカデミー賞の作品賞にノミネートされる作品というのが疑問に思います。
判っているのに観てしまう
原作の流れを知っていると· · ·
ヒロイズムが過ぎる
若干の尺不足
1台のトラックが起こした脱輪事故により、社会的経済的に窮地に立たされた中堅運送会社、赤松運送が販売元の大企業、ホープ自動車のリコール隠しを暴こうと奔走する姿を描く社会派作品。
原作はかつて一世を風靡した社会派ドラマ「半沢直樹」(観てない)を世に出した池井戸潤。
主演に長瀬智也やディーンフジオカ、高橋一生などの豪華キャスト陣、意味深なタイトルが気になり、鑑賞。
さすが社会派の作家と謳われるだけあって、内容は仕事や経済に関することが大部分を占めている。
事故をきっかけとした赤松運送の取引先との関係の変化、世論の印象、その事故の真意をめぐる調査などに奔走する長瀬智也演じる赤松社長一行を描く一方、事故の原因となったホープ自動車のリコール隠しをひた隠す者、探りを入れる者、それを逆手に社内での出世を図ろうとする者を描いたディーンフジオカらホープ自動車一行らの物語が並行展開して行くような構成。
1時間半近く鬱積した展開が続くが、その先に見える大逆転の展開に心救われる気分になるだろう。
ただ原作で色濃く出ていた、ホープ自動車の各人の野心や良心の入り混じった複雑な人間の内面をどう表現するのか楽しみにしていたが、そこは少し尺足らずの印象。
その点に限らず尺足らずな面はあるが500ページ近い上に内容の濃い経済小説を2時間でまとめた点を考慮すると良く出来た作品だと思う。
それにしてもこれだけシリアスな長瀬智也を観たのはもしかしたら初めてかもしれない笑。
傑作です。鑑賞後、しばらく立ち上がれず
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