空飛ぶタイヤのレビュー・感想・評価
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しんどいね、生きてくのは
この作品は長瀬智也が主演のはずで、本人もそれなりの演技をしていたのだが、如何せん脇役陣の演技が凄すぎて主役がボケてしまった感がある。それはプロットにも由来するところがあって、主要な登場人物それぞれの人生が少しずつ描かれることで、それぞれの人物に一様に感情移入することになり、主役のシェアが下がってしまうのだ。しかしそれは強ち悪いことではなく、寧ろ群像劇のように物語の幅を広げている。
個人と組織の相克というテーマはお馴染みではあるが極めて奥の深い問題で、映画、小説、演劇など様々なジャンルの数多くの作品で様々に描かれてきた。この作品では組織の論理が個人を蹂躙する大企業に対して、家族のような人の繋がりを是とする小企業の対比がベースとなっている。現実はもう少し複雑だが、敢えて簡略な構図を設定することで登場人物たちを典型化し、行動の動機を明快にしている。登場人物に感情移入しやすいからくりがそのあたりにあると思う。
場面場面で異なる登場人物に感情移入しながら観るので、飽きることはない。また登場人物が典型だから混乱することもなく全体像を容易に把握しながら観ることができる。とても分かりやすい作品で、エンドロールで流れる桑田佳祐の歌の「しんどいね、生きてく(生存競争)のは」という歌詞がこの作品を象徴している。いろんなことはあるけど、共同体の中で組織や個人と関わりつつ、それらを受け入れて生きていくしかないという、諦観とも肯定ともつかない感想を得る。
悪質レビューは見定めて
昨日、映画を観て良かったので
他の人のレビューはどうだろうと見てみた。そういう人がどんな映画を愛しているのか知りたいからだ。すると、新しいアカウントでレビュー実績のないものが散見され、赤松社長につられて、たまらず、初投稿してしまった。
尺が足りないと書いている人がいるけれど、これはあくまで映画だし、映画とは省略の美学と思って観ているからまったくそうは思わなかった。
テレビと映画だとやはり造りが異なる。
映像の重厚感とか大スクリーンの迫力、それに見合うキャスト。やっぱりエンタメ映画はスターがいると華やかだ。そのあたりに注目してみては。
もちろん、WOWWOWも良かったが、画質、音質がなあ……。
にわか映画ファンより。
尺が足りないというが
レビューを読んでいると、尺が足りないとドラマの方がという声が多いが、これだけのキャストを揃えたとなると、実現不可能だったろうし、やっぱり映画ならではだと思う。個人的には重い話だし、二時間くらいの方がちょうどいいのではと思う。映画の後に原作を読むと理解が深まり面白かった。昨日今日で一気読み出来てしまうくらいにはストーリーにハマった。ドラマ版ももちろん見てみたいが、これはこれでとても素敵な映画だと思う。
時間足りなさすぎ
原作にある各人の心の葛藤がまったく描写されておらず、薄っぺらい映画になってました。
wow wow のドラマの方が余裕で面白い。
2時間におさめないといけないのは、わかるが、、、
もーちょっとやりようがあったと思います。
うーむ
キャストを期待して観たんだけど、正直、WOWOWのドラマ版の方が見応えあって面白かった。ドラマ版は全話で5時間くらいだったから、原作に忠実に場面が描いてあったけど、映画版は2時間くらいに凝縮してたため、かなりバサバサと切られていた印象。ストーリー面白いし、キャストもいいのに。もったいない、って感じました。
期待しすぎたかな
「下町ロケット」は読みました。
ドラマ「半沢直樹」面白くてハマリました。
で
期待したのですが…
うーん
イマイチ
(尺が短いよな)
(日曜劇場でドラマ放送した方が良いのでは…)
ダイジェスト放送て面白くないもん。
期待してたけど正直面白くなかったです。 眠くなりました(笑) 融資...
期待してたけど正直面白くなかったです。
眠くなりました(笑)
融資とか銀行とか、話が難しいのが苦手な方にはおすすめしません。
実際に私、眠くなりました(笑)
登場人物が多過ぎるし
登場するおやじ達の顔がみんな似たり寄ったりで紛らわしくなりました。
想像力の欠如
いくら財閥系自動車メーカー勤務だとしても、オヤジ達があんなオシャンティなフレンチだかイタリアンばかりで密会するわけがない。対して赤松運送の社員はすべからく木造風呂無しみたいなアパート住まい。あまりにもステレオタイプな人物像の描き方がお粗末。
エンドロールのサザン、悪くは無いんだけど中島みゆきさんが「ファイト!」って歌ってくれた方が私的には嬉しい。もしくは竹原ピストルか?
総じて大企業のリコール隠しというセンセーショナルな題材をエンターテイメントに振りすぎた気がする。原作の小説の方がずっとイマジネーション豊かで考えさせられました。
物足りない
池井戸さんの本、ドラマは全部みてて、どれも人間模様が素晴らしく引き込まれていたので、楽しみで観てきました。
結果はちょっと物足りない感じがしました。
豪華な配役で、それぞれの役は良かったけど、池井戸さんの物語を2時間で表現するのは難しいのかなと感じました。
あの本の良さは2時間では伝わらないかなと思います。テレビドラマを見ちゃってると人間模様の複雑さが少しあっさり気味でした
企業のリアル。ディーンフジオカ。
最初はちょっと演出過多かなという不安もあったが、後ろへ行くに従って抑え気味になってきてリアリティが高まってきた。予想を上回る良さでした。
ディーンフジオカが素晴らしい。この人を主役にして良かったくらいに、素晴らしい存在感でした。
池井戸潤だった
半沢直樹
下町ロケット
陸王
そして【空飛ぶタイヤ】
相変わらず池井戸潤という男は中小企業の経営者という心を捉えるのが凄いなと思いました。
会社をしているものなら誰もが思うことを表して毎度のように周りから、世間からの見え方を意識して嫌味な銀行を相手にするw
作者らしくまた、キャストも絶妙にいそうな人ばかり
上記の作品が好きな方にはオススメです。
池井戸ワールド
池井戸ワールドらしい企業ネタ作品。
中小企業対大企業の構図は『下町ロケット』と同じで、ストーリー的にも結末は予想できます。それでも入り込めるのが、池井戸作品の面白さ。
今回は、車業界のリコール隠しがテーマ。数年前に、実際に〇〇自動車がそんな事件を起こしたような…。
良くなりかけると、また落とされて、それを繰り返す中で、最後は、救世主が現れて、そしてスッキリ。これって、日本人が水戸黄門の時代から好きなパターンですね。
長瀬君、ディーンさん、一生さんとイケメン豪華男優陣に混じって、ムロさんは、やっぱりいい味出してます。
いつもながら、大企業や銀行の裏側って怖いな〜と思います。
長瀬は何のために戦ったのか。
長瀬は何のために戦ったのか。会社?従業員?家族?正義?
被害者の夫「あんたたちは自分のことしか考えていない!」
被害者が死んでしまった以上、長瀬の行動と夫の言葉が両立しない展開にモヤモヤ感あり。最後、自分達は無実で悪いのはこいつらでした!じゃ遺族が置いてきぼりでしょ。
せめて長瀬を被疑者の関係者にしていたならラストのスッキリ感もあっただろうに。
ちなみにサザンの歌と高橋一生の扱いにも違和感大。
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