「「まとめる」のが巧み」空飛ぶタイヤ maruさんの映画レビュー(感想・評価)
「まとめる」のが巧み
ストーリーは、人間模様が複雑だけれど見やすく演出されていて。登場人物も多いけど、それぞれの役割が際立っていて、見やすい。脚本も映画としてちょうどいい長さ。鑑賞者が突っ込めないほど、穴のない「物語」の流れは、原作や脚本家のすごい几帳面さを感じる。
映画作りのお手本、のような映画のまとめ方。これほどの主役級の俳優陣をすべて「立てる」ことに成功しており、そんなキャスティング事情、映画を売らなければならない大人の事情をすべて飲み込んで、映画としてエンタテイメントとしてきちんと成立させている監督やプロデューサーの手腕に驚く。エンディング曲のクセの凄さに、唯一強い“こだわり”を感じた。
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