劇場公開日 2018年6月15日

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「命の扱いが酷いものすごく下衆な映画」空飛ぶタイヤ novさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0命の扱いが酷いものすごく下衆な映画

2019年3月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

長瀬だけは良い。先に言っておきます。

いまさら、こんなB級映画観る人もいないだろうけど
なんとなくこの映画について語りたくなった。

まず、シナリオがエグい。
主人公が失敗し窮地に立たされる
そして、起死回生の逆転。
これが、ものすごく短いスパンで繰り返される。

もう失敗が、成功のためのフリでしかなく
失敗に必然性も全く無くなっている。
これは時間に制約のある映画だから
仕方ない部分もあると思うが
もう途中どうでも良くなってダイジェストとかに
しちゃってる時点で失格だと思う。
しかし、まだこれは許容範囲。

この映画が一番終わっているのは
命の扱い方があまりにエグい点だ。

空飛ぶタイヤとあるようにトラックのタイヤが脱輪し
母子がその下敷きになって命を失う。という
ところから物語が始まるのだが
映画終盤、この事件現場に長瀬とディーンが居合わせる。
いわば、どちらも加害者側だ。

この2人のせいで罪もない小市民は命を失った。
その現場にて、この2人は
カッコつけ合い合戦を繰り広げる。
この角度で、このセリフ言えばオレカッコいいだろ?
みたいな歯の浮くセリフを
人が死んだその場でよくやるな、、と
どうしても言いたいなら、サ店くらい行けと。
不謹慎極まりなく、命をなんだと思っている!
と、ものすごく腹が立った。
自分を殺したイケメン2人が自分の死に場所で
カッコつけてイキっている。
そこに空飛ぶタイヤモンスターが舞い降りて
2人をギチギチに喰ってくれたら最高の映画だった。

Nov