「ありそうな、恐ろしさ。」空飛ぶタイヤ ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
ありそうな、恐ろしさ。
クリックして本文を読む
ドラマで十分だ、といった趣旨のレビューを鑑賞前に度々目にしてましたが、ドラマではスケールが小さくなってしまったんじゃないかな。
とても良く出来てましたよ、カメラワークも演出も構成も。年間100本位の映画を観てるのですが、大丈夫、面白かったです!!!
且つて日本中を震撼させたと言っていい、食品偽装騒ぎの発端となった某大手乳業メーカーのアレとか、世の中には実際に、この手の恐ろしさはあるんだよね…残念ながら。
皆が自分と、ごく僅かな身の回りのことだけを守り優先するあまり悪に無意識になり、ダメなことを見逃す、目を逸らす。感じている罪悪感に気付かないふりをする。
そうやっていつも、人が亡くなるまで何も変わらない。
過去に何度もあった愚かな過ちです。
そういうことをあちこちからかき集めたような物語が、主人公達をドン底に落とし、そういう出来事を知った多くの人が望むようなあっぱれな展開に向かっていく様は、水戸黄門のような安定感ある清々しさ。
私は個人的に、自分の罪悪ジャッジを超えることは仕事でも絶対に受け入れないで生きていこうと心密かに熱くなる、そんな作品でした。
原作を読んだ方が痛烈批判されてましたが、大丈夫だよ、省略されたシーンからでも意図も話も読み取れるから。映画なめんなよと言うか、映画ファンなめんなよー
コメントする