南瓜とマヨネーズのレビュー・感想・評価
全69件中、21~40件目を表示
【冨永昌敬監督の脚本の出来栄えに驚いた作品】
献身的にせいいち(太賀)に尽くすツチダ(臼田あさ美)も魅力的だったが、今作は太賀の魅力全開作だと思う。
ハギオを演じたオダギリジョーの自由人の居酒屋での佇まい、女性のあしらい方は別格の存在感であった。
派手さは一切ないが、ぐいっと物語に引き込まれた作品。
<2018年2月20日 劇場にて鑑賞>
みんなリアルにクソ野郎
善人は誰もいない。かと言ってめちゃくちゃ悪人も出て来ず、全員がちょっとずつリアルなレベルにクソ野郎でリアリティがある。
見てる時間楽しむエンタメ映画ではなく、誰かのちょっとしんどい日常を覗き見るというそういう種類の映画としてはとても良くできている。
胸やけしちゃいそうな味。
かぼちゃとマヨネーズって…。
濃いもの同士が合わさっても、結局濃厚すぎて飽きてしまう味って感じ。
この2人の関係が、この味のようだと言いたいのかしら?
正直…、よくあるB級映画のような作品でした。
監督が一人で撮って、一人で満足している感じが頭の中に浮かび上がってくるような…。
あまり脈絡のない、結局どっちつかずな二人の世界。
こういう女は正直苦手…。
彼のことが好きすぎて、なんでもやってあげたいと思っている。
彼が音楽に集中している間は、自分が彼を支えてあげようと勝手に思っている感じ…。
同じ女から見ても重いとしか思えない。
お金がないから、体売るというのもよく分からない…!
彼にとって一番良いのは、彼女自身の生活をしっかりさせることなんじゃないかな?
そうしてお互いが自立することが、成功への近道のような気がしてならない…。
共倒れにならないようにしないと、結局何も上手くいかないのでは?と思いました。
豪華俳優人が出ているわりには、モヤモヤしてばかりのすっきりしない感じで、あまり好みではなかったです。
絶妙にリアル
登場する人達全てが絶妙にリアルに描かれていてなぜが苦しくなりしました。
バンドに納得しないせいちゃんと音楽をやって欲しいツチダ、昔からずっと好きだったハギオにカナコ。
人間関係の関わり方がとてもリアルで上手く描かれているなあ、と感心。
おんなじ境遇には心にくるものがありそうですね。
未熟な恋の切なさが、懐かしくなる作品
移ろい揺れる。若いけど、まぁまぁ良い年齢。
20代後半の静かで刹那な日常が煌めいています。
オダギリジョーさん、色っぽ。ありゃダメね。
太賀さんの声、優しくてキレイ。
幸せだった時の2人の時間を回想する静寂な一瞬が、切なさを極めました。
大切な人を、じぶんを、何故か裏切ってしまった過去がある貴女にオススメです。
自分大好き
露骨な自分大好き人間しか登場してこないという、なんだか恐ろしい作品でした。誰もが自分を見て分かってみたいな。私がツチダに電車の中でぶつかられて睨まれて嫌な気持ちになる所まで想像してしまいました。そんな嫌な後味が上手かったです。
あんな時あったなって感じ
恋の始まりはあんなにいろんなことにキュンとして楽しかったのに、時間はいつのまにか2人をただの同居人にしてしまう。
セイイチは音楽やってる無職、ハギオは軽くてチャラい女に困らない男
ハギオといると楽しいけど、いつ離れてくかって不安がいつもある。セイイチは音楽も曲がかけず、ただ家にいる人。
本当にどっちもどっち。だけど、ツチダは音楽やってるセイイチが大好きなんだな
不覚にも、セイイチが曲を歌ってくれたとこで涙してしまった。ツチダもあぁ、この人のこと好きだって思ったんじゃないかな。
失って初めて、何が大事なものだったのか気づくんだよね。
この空気感が好きな作品でした。
魚喃キリコ原作漫画が元ネタとのこと。タイトルの意味が?
せいちゃんと元カレのハギオの間で揺れる女心ってやつ?
女は過去の恋をひきずらない、なんてウソ。っていうコピー
キャストの勝利っていう感じ
せいちゃんの音楽性は童謡
元のバンドメンバーはなんかパフュームっぽい感じ
グラビアアイドルのボーカルの顔が大づくり
下北沢GARAGE
渋谷CLUB DEARS
高円寺の立ち吞みきど藤
ようが商店街
生きたいように生きる
主人公(臼田あさ美)の同棲相手はミュージシャン、キャバクラで援助交際しながら貢いでいる。
大した曲作りもせずにダラダラしている彼氏にイライラしている。
昔の男が現れ、逃げ込むように関係を再開する主人公。
今の若者はこんな感じなのかな。
内容はそれほど。 ただ、バギオとのやりとりは、昔の自分を思い出すよ...
内容はそれほど。
ただ、バギオとのやりとりは、昔の自分を思い出すようで、すごく苦しくなった。
そして、最後のシーンは、優しい気持ちになった。
ツチダ、せいいち、バギオ
男女って、そうやって、恋愛繰り返してくんだなぁ、って、少し胸がぎゅっとする話。
愛おしいや .
ぜんぶ、、思い出がつまりすぎた アパート お風呂場 彼の匂いが残った服 砂時計に置かれた三万円 妙に目立つ オレンジのバスタオル 映画の中で一回しかない回想シーン そして せいちゃんの うた. すべて すべて が愛おしくて 、どうしようもないふたりだ と思いながらも なんだか 体に すっと馴染んでしまう えいが です .
そして、そして、 インスタグラム をやってる方は ぜひ、南瓜とマヨネーズ の 公式アカウントをのぞいてほしいな 〜 . もっと愛おしくなってしまうから!
ぜひ 夏 の 夜 . 夕方とは真反対の 夜風を浴びながら 観て欲し さくひん です .
人間
みんなダメ人間
だけど皆もがきながら生きている
それをたるーんとした雰囲気で描いていて、心地よい
色々あるけれどまた頑張ろうと思える作品でした
最後の歌がまた良い
それまでの誠ちゃんのダメ人間ぷりがあるがゆえに、更に良い歌に聞こえてしまう
オダギリジョー、あれはモテるわ
バギオは めっちゃ格好いいなー、あれは全部持っていくわ 後は何も残らないくらい
きっと こんな若者たちは偏在してるって感じられた青春群像作品でよかった
ラストのツチダの涙がいいね
まるで別れを再確認する儀式のようだった
せいちゃんの穏やかな微笑が余韻を添えていた
ああやって 人は過去を超えて今日を生きていく
原作との解離
一昔前に原作を読んだときは、主人公の心の揺れ動きの描写が都市的に感じられたが、今作は恋愛で身を崩す若者のステレオタイプを描いているように見えてしまった。
初めて原作を手にしてから時間が経ったことで、受け手としての私が変わったのかもしれないが、漫画には青春群像、映画は泥臭さを覚えてしまったのは事実。
全69件中、21~40件目を表示