劇場公開日 2017年11月11日

  • 予告編を見る

「ちょっとよくわからない邦画ミックスジュース」南瓜とマヨネーズ 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ちょっとよくわからない邦画ミックスジュース

2021年6月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

難しい

先日鑑賞した『街の上で』の中に原作漫画のロケ地巡りのシーンがあったのもあり、前から気になっていたので鑑賞。
ミュージシャンのせいいちと、せいいちにミュージシャンで居続けて欲しい恋人のツチダ。
ツチダに音楽を続けて欲しいがために、援交まがいのことをしてまで、お金を稼ぐツチダ。
そのことがばれ、2人の関係はほぼ終わったが、居場所がないので、2人で同じ屋根の下暮らし続けるおかしな関係に。
そんな時、土田の前にかつての恋人ハギオが現れ…

8割ツチダの物語。
ストーリーは良くも悪くも平坦で、大きな変化というよりは少しずつ変わっていく感じ。
恋愛経験小学生レベルの自分は、「で?だから?」となってしまったけど、これが現実なのでしょう。
もう少し人生経験積めば印象も変わってくるのかな?
ただ『花束みたいな恋をした』のように、ちゃんときっぱり別れてから、何かから解き放たれたかのように吹っ切れる、というのは良かったです。
そこからのラストもとても良い感じ。
ツチダを演じた臼田あさ美さんは清楚な感じと生々しく生活感溢れる感じが、過去と現在ではっきりわかるほど演じ分けられており流石でした。
若葉さんと太賀さんはもう完全に好きになりました。

ツチダとハギオが再会した夜、いい感じになったあのシーン。
ツチダが「実はわたし、付き合ってた時にハギオの子供妊娠してた」と言い出し、「おろしてあげた」と言う。
ハギオは「ふーん、そんなヤってたっけ?」と他人事。
これはちょっと受け付けなかった。
おろして“あげた”って何だよ。
まあ、物語なんで熱くなってもしょうがないですが、ちょっとこの辺のやり取りで興ざめ。
あと、音楽監修がやくしまるえつこさんらしいんですが、やくしまるえつこっぽさをもう少し感じたかった。
あんま下北感も伝わってこないし。

振り返ってみると、何があったのかよく思い出せない93分。
いづれ観返そうと思いました。

追記: 鑑賞から少し経った今思えば、『猿楽町で会いましょう』っぽくもある。

唐揚げ