全員死刑のレビュー・感想・評価
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バイオレンスに血が沸き立つ
脳裏にトラウマを焼き付けるような、圧倒的暴力映画。
恐怖を感じながらも最後まで見るのをやめられない!
まるで毒を喰らうかのごとく過激な作品です。
段々と暴走していく映画に合わせて、血の脈打つスピードがどんどん加速していくような感覚で、見終わった頃には呼吸が荒くなる程興奮しました。
特に殺人シーンは中途半端なスプラッター映画より、100倍恐ろしかった…
出てくる役者の演技、顔、セリフ
そして出てくる風景、あとは女、
全てが生々しくて痛々しく、そして爆笑してしまうほど可笑しくもありながら、可哀想な人々。
紙一重のバランスでここまでリアルな存在感を生み出した本作は本当に素晴らしいと思います!
怖すぎるw
この作品の世界の住人には絶対に一生関わりたくないw
今後もこの監督の映画をもっと見たくなる素晴らしい一本でした!
題名負けしている様な
全員死刑
↑私にはこの位インパクトのある内容には感じられませんでした
エロシーンも割とありますが
別に必要を感じず
殺す時もサラっとやるので
ゾクゾクしたりカオス感も無く
実話元にしている割には
波が無いので途中で飽きました…
(ヒィー!!となるシーンが無い)
良かった点は主人公がイケメン、キャストがまぁまぁ良い所です
一言で表すとバカって感じの映画でした
知的な映画が好きなため合いませんでしたが
私個人の感想です
バカじゃないの?
カオリ役の清水葉月さんのセリフ。
この作品の内容は、この一言に尽きる。
こういう、粋がっているだけのバカな主人公の話は嫌いじゃない。殺された一家の弟役がユーチューブ撮影の時に「こういうバカな事やるとウケるんですよ。自分よりレベルが低い人を見て安心するんですかね?」と言っていたが、本作が正にそうなっているのが、皮肉で面白い。
パトラ(鳥居みゆき)は、化粧が濃くてクレオパトラみたいだから、らしいね。
ラスト、逮捕のシーンまで描いて欲しかった。
コメディにするしかない
前作の「孤高の遠吠」がダメな作品で(自分は楽しめなかっただけ)、今作はあまり期待できなかったけど、そんな印象を一気に捲ってひっくり返す良作だった
最初から最後まで笑い続けたブラックコメディな作品
残虐な大量殺人事件が元ネタゆえ、
作品の方向性は笑いに仕立てる以外に無かったと思う
被害者に生存者がいれば
サバイバー視点で犯人像を追うサイコホラー作品にも成り得るけど、
今作は死刑囚となった次男の独白テキストが素材なので、これがベストな演出だと感じた
コメディじゃないと胸糞悪くなるだけだし
鑑賞後に思ったことは、人殺してるのに それがノリなんだよねってこと
とにかく短慮・短略的で、後先考えない
そんな極度の愚か者が世にいるということや、
そうなる過程と成れの果てをコメディに仕立てで突きつけている作品
ダレることもなくスピード感ある構成で楽しめた
それ風のナニカ
チャラ映画。
宣伝や扱いからしてこの映画見ると
批判的意見も言いたくなる。
それほどまでに何でもない映画です。
暴力映画としてはディストラクションベイビーズの方が圧倒的に訴えてくるものがある。
主演の演技もそれ風に見せてはいるが
男前すぎて気持ちが入ってこない。
あと、セックスはみんな服を着ているのですが
この監督は着衣フェチなんでしょうか?
服脱がせられないならエロ描写とかいらないんですが。
身も蓋もなさすぎて笑うしかない
「いやいや嘘だろ」って思うコントみたいな殺人シーンも、犯行に及ぶあまりにも雑で行き当たりばったりな感じも、基本全部原作(ノンフィクション)通りだというんだから、もう身も蓋もなさすぎて笑うしかない。
小林監督は本作の撮影中はまだ26歳だそうだし、これからが楽しみ。
白石和彌監督の「凶悪」 + 悪ふざけ + 中学生レベルの下ネタ = 本作
亡くなられた方がいるので不謹慎ですが、傑作だと思います。
【見どころ】
・映画の出来が超丁寧なのに物語の中でやらかすことが雑!その雑さが超丁寧に書いてある。
・不良が身近にいた監督だから不良の何が怖いかが凄くよくわかる。主人公のお父さんがコンビニで話す場面、超コワイ…。怖い人ってどこでキレるか分からない、キレる線引きが自分の中にしか無く、それを理不尽に押し付けてくる怖さ。(監督のインタビューで社会にある理不尽な圧力を自分はいつも描こうとしていると拝見してなるほど納得がいった)
・間宮祥太朗、日本のブラピになれる可能性あり。タイトル前の「ブッさらうぞ!」の言い方が超イイ。
・ここまで悪ふざけという言葉が合うファーストシーンは見たことない…
・最底辺と呼べる「青春」って言葉が聞ける瞬間があります。
とにかくオススメ!白石和彌監督の「凶悪」、「日本で一番悪い奴ら」が好きな奴なら球速160km出てる映画。
馬鹿が観たい
作品全体にエネルギーが充満していて、そのエネルギーの暴発のさせかたが半端なかったです。園子温を中学生にして童貞にさせて初体験するみたいな。
この一家の悲劇は、そもそも馬鹿に生まれて周りにも馬鹿しかいなかったこと。彼らが生まれもっての馬鹿だということは、決して彼らの責任ではありません。馬鹿の連鎖が悲劇を生む典型の様な一家でした。劇中でしょうじがユーチューバーになり、「馬鹿を観ると皆んな安心するから、馬鹿を演じる」と言ってましたが、観客である私自身も同じなんですよね。映画なのに、自分の事は棚に上げて上から目線でああだこうだ言いたい病。disが溢れる日本には、打って付けの作品です。
作品のスタートダッシュに惹きつけられたので、今後のラストスパートに期待します。
はいはい…
映画自体はとてもポップに描いていますし、単純に監督はいい人なんだろうなあ〜って思います。でも、きっとこの元ネタになったキャラは描ききれてない。
そういう意味では園子温のコピペした、サイズ感小さめのバカ映画。あと、上手いなあーって思ったのは、宇多丸と町山の腐れコンビを上手く取り込んだから評価に繋がってるんだろうね、ちゃっかり劇中に「うたまる」て店名出したりしておべっか使ってるところあたりムカつく。やめろ!そういうしょうもない太鼓担ぎ
全員貧困
めちゃくちゃエネルギーがあってグイグイ迫ってくる、非常に観応えある面白い映画でした。しかも力技で押し切ることなく、作りが丁寧で独りよがりにならないバランス感覚もあります。えげつない事件をポップなエンタメに昇華するなんていう離れ業をやってのけており、小林監督スゲー!と感心するばかり。
事件は強烈ですが、登場人物はおしなべて小物です。例えば冷たい熱帯魚のでんでんのような、凄まじい狂気を持った登場人物は不在です。
首塚家は才覚のないヤクザ一家で、搾取され続けて困窮し、切羽詰まって暴走しただけ。そんなどうしょうもない悲惨さを感じました。
そのため、伝わってくるのはなんとも言えない貧しさ。金銭面はさることながら、教育が貧しくて強殺以外の手段がわからず、人的資源が貧しくて頼る人がいない。親の代からの総合的な貧困が連鎖しており、精神的な貧しさから抜け出すすべを知らない。
なので彼らに感じるのはむしろ悲しみでした。歪ではあるが家族愛も感じるし、根っこのところでは普通の人たちなのかな(母親除く)、と感じました。臆病な兄貴に人の良い弟なんて、まっとうな家庭に生まれていたら優しいナイスガイ兄弟になっていたかもしれない。
だからか、笑える場面はおかしみはあるけど、笑うことはできなかったのです。場にふさわしくない修羅場でのギャグなどは、恐怖と直面しないように麻痺させるためにやってる印象を受けました。
あと、弟が殺人を繰り返していくにつれ、どんどん修羅の顔になっていくのが胸に迫りました。殺めることの恐ろしさがめちゃ伝わる。その後の幻影に悩まされるのもリアル。
また、殺される側の家族も、もともと虚無っぽい印象です。殺されるのは当然最高に不幸だけど、なんか家族の断絶があるような印象。弟の「バカを見ると安心」とか、母親の兄貴に色目を堂々と使う、など。産廃業者のJK拉致は一番胸糞悪かったかも。
登場する人々がみな本質的に貧しい印象を受けました。いやー苦しいわ。
主人公の間宮祥太郎は華があり、彼がいたからポップになった印象。あと、兄貴役の毎熊克哉さんははじめて見たのですが、異常にハマっていた。ビビり方が物凄くみじめで、天才的なチンピラ俳優だと感じました。
それから、パトラが最高に妖艶でものすごく衝撃受けました。清水葉月よりも100倍エロく感じた。鳥居みゆきのことは今まで気にしたことはなかったのですが、今ではすっかり気になる人になってしまった。
頭ゆるゆるじゃんね
首塚一家のネジ5本くらいぶっ飛んで頭ゆるゆるな言動がずっと楽しかった。
ヤクザの事情はよく分からなくてもちょくちょく挟まれるコミカルな文章で大まかな顛末が把握できるので助かった。
タカノリの負担デカすぎだなーと思いつつ、謎の家族の絆と共にガンガン殺しまくるタカノリが可愛く思えた。
でも他の3人もこんなもんで死刑になっちゃうのね。
共犯だと罪の重さも同じくらいになるのかな、余罪もバンバン出てきたのかな。
実際あった事件の手記ってのはなかなか読む機会がないけど、原作も読んでみたくなった。
殺人者の自己顕示欲を想像するとちょっと胸糞だけど…
低予算を全面に出したカメラワークや演出は最初ちょっと気になったけど慣れるし嫌いじゃない。
ただもう少し観やすくして欲しいシーンはちょいちょいあった。
首絞められて目玉の飛び出たショウジの造形が好き。
俳優陣の演技がかなり良かった。
間宮祥太朗って今時の若手イケメン俳優としか見てなかったけど、爆発的な演技も普通に話しているときも自然で迫力あって良かった。
「〜じゃんね」「〜だら」という独特の方言が可愛い。
「冷たい熱帯魚」のような重く大きな狂気は全く感じられなかったけど、あまり期待してなかった分笑えるバイオレンスコメディで楽しめた。
ただ、終わり方が唐突で特に変わったオチも無いので最後は拍子抜け。
そこまでが良かったのでもう一捻り何か欲しかった…
残念
171本目。
間宮祥太郎主演と言う事で期待してんだけど、主演関係なく、ちょっとね。
ピリピリしてんのかと思ったら、なんかね微妙で。
監督の遊び心なのか、予算がないのを誤魔化す為なのか分からないけど、余計な事し過ぎ。
ただただ残念。
とてもよかった
カナザワ映画祭で小林監督にお会いして原作本を薦めてくださったので読んでみたらとても面白かった。リアルで馬鹿みたいでとても怖かった。
映画は事前に何の情報も入れずに見たいと思っている。特に原作を読んでいると、ネタバレ状態で、それと照らし合わせて見てしまい初見の楽しみが薄れる。それがとても残念だったのだが、原作で特に好きな拳銃で殺される人がなぜか素直に撃ち易いように頭を差し出す場面が思い描いたのと同じ感じで表現されていて「そうそう!」と思った。
あと、お父さんの自殺失敗する場面も素晴らしかった。想像では得られない感触を目にすることで得られた感じがした。
特によかったのは、お兄ちゃんで、恫喝だけがうまいクズが見事に表現されていた。見ている分にはとても面白いけど、近くにはいたくない。
これまでの小林監督の自主映画作品と比べると、テイストは失わず輪郭がくっきりして魅力が倍増している。ぜひこれからも商業作品を作り続けて欲しい。
原作や実際の事件を含め、家族愛の負の側面が濃厚に現れており、バカなのは間違いなく、悲惨な出来事なのだが、だからと言って全否定できない。オレが被害者でないから言えるのだが、彼らも人の子であり、優しいところやいいところもあるのが切ない。
日本の変態暴力映画
実話と言う事だったので観てみた。
ここ最近の生温い日本映画と違い、かなり攻撃的で攻めてるのはいい。
暴力シーンの合間に入れるギャグ的なシーン。
いや、笑えないから。
実話だったら尚更である。
結局何が言いたいのか不透明。
まぁ深く考えずに見るような映画だと思うが、
話が実話なら別。
何を伝えたいのか...
要所要所で話の流れを全面字幕で出して説明されますが、じっくり読んでるとすぐ消えるので最後まで読めません。
これから見る方は急いで読んでください。
この字幕により、映像による話題展開をはしょり、ほぼ凄惨&エロ場面で構成されてた気がします。
あとちょくちょくギャグが入ってきます。
途中、中だるみで寝てしまって、目覚めたら二人ほど死んでしまってました。
結局は最後まで何を伝えたいのかが分からないまま。
主人公の次男が性格よすぎるのか、家族に上手に使われててちょっと可哀想に思えましたが、本人は何とも思ってないみたいだったので、まぁいっか。
皆さん演技はよかったと思います。
イケる
此れは面白い!
全体のトーンや手慣れてない感じが初期のコーエン兄弟を思い起こさせる。限られた条件下を逆手にとって創意工夫を凝らし愉しませてくれました。次作おおいに期待してます。
にっかつとニューセレクトのコラボにドキッとしました。
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