アイリッシュマンのレビュー・感想・評価
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老人映画ではない!
スコセッシとデ・ニーロ、22年ぶりの黄金コンビに加え、夢のスター共演のマフィア映画とあっては期待せずにいられません!
多少の不安はあったものの、変わらない骨太な演出と演技で相性の良さを見せつけてくれた二人、また共演者とのアンサンブルも素晴らしい。現代と過去を行き来する複雑な展開もしっかりとした脚本と編集で分かりやすく、長尺ながら飽きずに(むしろ、のめり込まされた)観ることができました。
近年のコミック映画に苦言を呈したスコセッシ、最近では脇を固める役に徹してきたデ・ニーロとパチーノ、その存在すら忘れかけていたぺシとカイテル等が一同に結集し、老練の技でだらけ切った映画界に殴り込みをかけたような凄みのある映画でした。
悪党版フォレスト・ガンプ
申し訳ない。。。
アウトレイ爺達が織り成す男の生き様
監督も出演者もみんなおじいちゃんなのにかっこいい。スターというのはこういう人達の事なのだろう。
燻銀とは良く言ったもので、ただ黙って座っているだけで、オーラだけで場が持つのだから不思議だ。
あのおじいちゃん達--アルのパチーノのFワードの連発、デ・ニーロの困ったちゃん顔から出る冷酷さ、ジョー・ペシのゴッドファーザーぶり等、歳を重ねてより迫力を増しているように感じた。
観る前は、約3時間半もあるので正直長くてダレるかな、と心配していたが、ストーリーに引き込まれ長さは気にならなかった。
ただ、Netflix作品というだけあってか、映画というよりテレビドラマを大画面で見た、という印象。
画面は動というより静の印象が強く、そのせいか、クライム系映画の派手な動きが無い分、男達の心の動きが見えて良かったようにも思った。
ストーリーは実話に基いているようで、事前にその事件の概要を知っていたら、もっと楽しめるかもしれない。
男な一生をゆっくり観よう。
レビュー
名俳優を集めたけど、、。
言わずと知れたマーティン・スコセッシ監督&ロバートデニーロの「タクシードライバー」の黄金コンビ復活となれば、期待せずにはいられません。
結果としては、期待を上回る出来にはなっていないと感じました。円熟味を増した豪華俳優陣の演技は申し分ありませんが、ストーリーが単調でやや退屈になる場面も多くだらけてしまいました。やはり長すぎます。
女性が登場する場合がもっとあれば彩りが添えられて良かったのかなーと思ったりもしました。
ハーベェイカイテル、ジョーペシを久しぶりにスクリーンで見られたのが唯一の収穫かな。
二人のキレキレの演技がみたければ、「ミーンストリート」「レザボアドッグズ」」「ワンスアポンアタイムインアメリカ」をご鑑賞あれ!
1度目ではこの作品の深層美は理解できない。逆に偏見・過小評価される作品だね。しかし2度目から
いいねいいねー。健在だねー。前半はセルフパロディみたいだったけど、...
期待を1ミリも裏切らなかった作品。
スコセッシがメガホン取って役者はデニーロだよ?パチーノだよ?そしてジョー・ペシ!生きててくれて良かったよジョー・ペシ!オファーを50回以上断ったっていわれてるけど出てくれてありがとうだよジョー・ペシ!フォーシーズンズのマネージャーみたいなこともしていたジョー・ペシ(これはジャージーボーイズのお話)。もうこの役者3人の競演ってだけで胸アツ。すっかり好好爺になっちまった感があったデニーロもこの手の作品になると俄然イカつくなるしパチーノの圧倒的存在感たるや。セントオブウーマンを彷彿させるシーンもあってお色気もいまだ健在。
スコセッシの「グッドフェローズ」が好きな人にはたまらないはずだけどコッポラの「ゴッドファーザー」マニアにも自信を持って推せる。
そして落とし所はそこかぁ、っていうラスト。そう来たかぁ。スコセッシもデニーロ達も歳取ってきてるけどこちらもそれなりの歳だから滲みるねぇ。ひぃぃぃ。
ただ、長い。3時間半もある。いくらネトフリ作品だからって尺を気にしなさすぎ!途中から緊迫感が凄いので長尺を感じなかったけど前半もう少し絞れたのでは?せめて3時間内に収めてくれてたら当然星5つだし2019年マイベストだったんだけどなぁ。惜しくも2位でした。
映画はスクリーンで観てこそ、っていう配信に馴染めない世代なので一時は劇場で観れないのかと不安に思ってましたが無事に映画館鑑賞できました。2度目ももちろん劇場で観ますよ。長いからかなり気合いがいるけどね。
人生、長生きすると・・・
時間がすぎるのが早く感じるものなのだが・・、というセリフが全くこの映画には通じない。
長い。長いのである。209分である。3時間29である。トイレが辛い長さだ・・・。
でも、見たのである。見なければならなかったのである。最後の1時間は耐え抜いた。
なぜならここからがクライマックスだと思うからである。
しかし、この映画、アル・バチーノとジョー・ペシだけやんか・・。
アンナ・パキンだけっていうのも。時間が長く感じるやん。やっぱ、マフィア物は長いん?
しかし、いくら短いのがいいからって『マイ・インターン』の121分は短すぎる。
アン・ハサウェイが出ているのにこの短さはなんだ!デニーロより彼女を見たいのに。
(ストリープは・・・・・あんな感じで結構。あ、これは別の映画)
だから、どうしても学生時代に見たデニーロを思い出すよね。
1987年の『アンタッチャブル』は短くて119分。なんだこの程度。ケビン・コスナーとショーン・コネリーでさらに短く感じる?
同年『エンゼル・ハート』も113分。スッゲー短!まぁ、猫パンチはいいとして・・。
来ました!1984年『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』!205分!今回はこれより長かったのか!!!でも、エリザベス・マクガヴァンは若かった。
ということで、自分の映画史の中でデニーロ最長であったのか?
人生長生きしても、やっぱり映画の時間の長さは気になるものなのである。
扉をしっかり閉めないのはあかん!・・・終わりが今ここに始まることを気づけない哀しさがある。
扉を閉めていたら・・・時間が早く過ぎ行くことにも気づかなっかたかもしれない・・・ね。
評価は保留
『アイリッシュマン』はスコセッシの「グレイテスト・ヒッツ」ではないと思う。確かに久しぶりにオリジナルメンバーは揃ったけど、収録曲は往年の名曲じゃない。むしろ新メンバー(アル・パチーノ)を迎えながら、自身の一番得意とするスタイル・テクニックを封印した実験的なオリジナルアルバムだと思う
『アイリッシュマン』は違うとわかってたのに『グッドフェローズ』を期待したのが良くなかった。これは『ミーン・ストリート』的な『ゴッドファーザー PART Ⅲ』だったんだよな。うん、そう考えるとやっぱり大傑作に決まってるじゃないか!少し寝かせてから観返すわ
『アイリッシュマン』はファーストカットの幽霊みたいなスピードのステディカムから、『グッドフェローズ』とは違うと宣言しているのに(同作のコパカバーナ入店シーンのステディカムの意図的な「上ずった感じ」とは決定的に違う)…
観ました。長かった。
本当は映画館で観たかったけど、腰痛が悪化しそうで自信がなく、Netflixで。
フランクシーランもジミーホッファも、チラッとWikipediaで予習した程度だったので、途中まで若干退屈で辛かった。
フランクが友人である筈のジミーを手にかける所まで追い詰められた辺りからは、最後まであっという間でした。見応えありました。が、それほど映画を見慣れてない、かつ腰痛持ちの身としては、2時間半くらいに編集してバーンと映画館で上映してくれたら嬉しいのになあ。自宅でNetflixだと、もちろんメリットはありますが、やはり気分が出ないし、子供に邪魔されたり、宅配に邪魔されたり、しますねん。映画館で観たかったなー!
デニーロの魅惑を十二分に堪能
圧巻の名作
mcuなど、シリーズ物やリメイク作ばかり公開される映画界では、この監督の作る、裏社会や暴力を描写し、アメリカ社会の闇の部分、人間の奥底を描く作品はもはや古典になりつつのかもしれない。それ故に大手映画スタジオが断念した上映時間3時間半、予算1.5億ドル?の今作にゴーサインを出したNetflixはさすがだなと思った。
今作はアメリカの近代の暗部を駆け巡る作品である。普通、何十年も描くとなると別のキャストを使ったり、特殊メイクをしたりするが、やっぱり違和感がある。その点、昔ながらの今作にキャプテンマーベルなんかでも使われた最新の若返りCG技術が用いられてる。これが演技の邪魔にならず、自然に馴染んでてすごい。特に、フランクと出会った時のラッセルなんて「グッドフェローズ」の時のジョーペシにそっくりで驚いた。
長尺ということもあり、全体的にテンポがゆっくりと進んでた気がしたが、それ故、名優たちの演技を堪能することができ、あっという間に終わってしまった。個人的には「グッドフェローズ」や「ホームアローン」とかのハスキーボイスでめちゃくちゃ喋るイメージしかなかったジョーペシの穏やかなんだけど、怒らせたらヤバイ、物騒な気にさせる演技は圧巻だった。
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