「最初が、入り込みづらい。」エジソンズ・ゲーム 三月☆うさぎさんの映画レビュー(感想・評価)
最初が、入り込みづらい。
なかなか面白かった。ウェスティングハウス夫妻は2人とも素敵な人で、この2人すごく良いなあと思いながら見ていた。ウェスティングハウス(夫)の役者さん素敵ですね。ファンになりそう。シェイプ・オブ・ウォーターでてたらしい。覚えてない😫
エジソンの秘書役のトム・ホランドも、最初はちょこまかエジソンに振り回されてたのに最後の方は成長してきて、もう可愛さ全開だった。この人の、溢れる可愛さはなんなんでしょう。このまま可愛いおじさんになって欲しい。
ニコラス・ホルトがテスラ役。最初、ベネディクト・カンバーバッチがテスラって言ってなかったっけ?と思ったけど、神経質で天才肌の学者役(素敵な部屋に住んでいる。2度傾いてるけど)がハマってて良かった。
のだけれど、なんか完全にはのめり込めなかった。
その1。導入部、誰が誰だか分かりにくい。明確な人物紹介がなく、チャカチャカ シーンが移り変わりすぎて、人間関係が把握しづらかった。みんな、髭で同じような髪型だし!お前誰やねん?って思いながら、前半見てました。
その2。エジソンの人間像が複雑すぎて、感情移入できない。最近薄々感じていたんですが、ベネディクト・カンバーバッチ氏の演じる人物は、概して複雑すぎて なかなか感情移入しづらい。ファンの贔屓目で、この人は複雑な人物を演じているなあと思ってたんだけど、なんというか、彼が演じるキャラクターは人間性に共感しづらいというか、結局どんな人なのかよく分からない、ことが多い。
人間とはそういうものかもしれないけれど、こちらはあくまでも物語の中のキャラクターとして彼に演じる人物を見ている。複雑とは言っても、どこか1本芯が欲しい。その芯がぶれているのか、細すぎて私の映画スキルでは読み取れないのか。キャラクター内での乖離が、私の中では上手く処理できない感じがしている。うーん、ファンじゃなくなったって事なのかなぁ。
エジソンの家族もも、仲がいい割に彼の人間性に関与してないというか。仕事の鬼なのか、自己中心的なのか、仕事の鬼だけど家族を愛する実は優しい男なのか、最後までよく分からなかった。
米国の電力事情についての前知識のないワタシには、全体に説明不足の映画であった。