ワンダーストラックのレビュー・感想・評価
全34件中、21~34件目を表示
置いてきぼりを食らったよ
聾の女の子が故郷を飛び出し都会でひとさがしをする(時代は戦前?)のと、母親を亡くした少年が父親を探してニューヨークの街をさ迷う(時代は70年代?)のを交互に観せる。
どちらもほぼ台詞なし。
それが2時間続き、観ている方はその間、置き去り。
最後に2つの話が繋がるのだけど、「まあ、そうだろうね」って感じで終わっちゃった。
原作があってハイブリット絵本(台詞なしの絵だけの話と文章での話で構成)なのだそうだが、それを知った上で観れば楽しめたかも?
演出は面白い
聴覚障害を生かした演出方法は面白いし白黒のサイレント映画風の映像も新鮮で良かったが、肝心の中身が感じられなかった。
やりたいことはわかるし、時を超えてリンクする行動とか最後に色々繋がるようなつくりは好きなんだけど、響くものは何も無かったな…
説明もそこそこにベンがすぐ家出してしまうのでなかなか感情移入も応援する気持ちも出てこず、だったのが一番残念かも。
全て見えた時のほっこり感は良かった。
描写のうまさ。
50年の時間差と聴覚障がいを持つ人の描き方、不思議で奇妙で運命的な人と繋がり、原作の面白さが十分に伝わった。俳優もローズ役の彼女は、聴覚障がいの当事者とのこと。ベンの実直さも好感。「私の居場所はどこ?」が根底に流れていたように感じた。後からじわっと作品の良さが滲み出てきそうな作品。
日・米の違いか
米国のベストセラー小説って、なんでこんなのが?と言うのがある。これもそのひとつかな?NYでの出来事、出会いは奇跡的だし運命的。う〜ん出来過ぎ。ということで感動には至らず。
ただ聴覚障害の世界を映像にするとこうなるというのがよくわかる。
行き場をなくした子供たちが寄り添い合う
すごく感動した!というわけではなかったけど、あとからジワジワきた作品だった
行き場をなくした子供たちが、寄り添い合う街ニューヨークで起きた奇跡の物語
1977年。母を亡くしたベンは、父を探してニューヨークへ
それから50年前、厳格な父の元で暮らすローズは、憧れの女優リリアンに会うために、ニューヨークへ
そんな彼らを結びつけたのは、自然史博物館、雷、デヴィッド・ボウイ、停電
彼らが巡り遭うことで、それまでサイレントで白黒だった世界は鮮やかな色と音を持ち、世界が広がっていく
ここには、同じく行き場をなくした子供たちへのメッセージか込められている
地球は青くて大きい
もしも、居場所をなくしているなら、知らない世界にに飛び込んでみよう
きっとそこには、思わぬ驚きが隠されているから
ベンが大きくなったら、学芸員になっているはずだし
そんなベンの成長を遥かに遠く離れた宇宙の彼方から、ベンのママは見ているに違いない
そんなことを思う映画だった
レトロだがエネルギーがない
レトロなメロドラマの帝王トッド・ヘインズが子供を主役にすると言うことで興味深いこともあって観たが、やっぱりこの監督に子供を扱わせるのは荷が重かった。
やりなれないことはやるもんじゃない、ってことを実感。
せっかくの良い脚本が台無しになってる。
メロドラマだけやってればいいんですよ、ヘインズさん。
雷鳴
父親はおらず母親を交通事故で亡くした12歳の少年が母親の遺品からみつけた本とメッセージを頼りにミネソタ州ガンフリントからニューヨークへ人旅をする1977年の話と、ニュージャージー州ホーボーケンで厳しい父親と暮らす先天的に聴覚障害を持つ少女が女優のリリアンに会う為にニューヨークへ人旅をする1927年の話を交互にみせるストーリー。
二つのストーリーや描写がリンクするところは多々あるけれど、直接それが作用することはない。
また、あえてそうしているのだろうけど、台詞等で説明されないと誰が誰かわからないし、あらすじを読んでいないと状況がわかり難いのに先が何となくわかってしまうモヤモヤ感が常につきまとう。
話が繋がった時の暖かさは良かったけれど、話が単純過ぎて「ワンダーストラック』はなかった。
バラバラの素晴らしい要素をただつなぎ合わせた
トッドヘインズ監督のトークショー付き試写会にて。監督によるとこの聾の女の子は本当に耳が聞こえないんだとか。すごいなあ…
ストーリー自体はとても良い。子役の雰囲気もとてもいい。そして音楽もめちゃめちゃいい。名曲も流れ、時には恐怖を煽り、時にはポップな曲になる。
でもそれが全く合ってない。部分は全ていいのに、それを合わせたらとんでもないことになってしまっている。そしてなんともいえない居心地の悪さが…
内容が薄く、強調してみせようとするべきところを間違えているのが難点。人を選ぶ映画だった。
キャロルに引き続きとても綺麗な画で、癒されたのはあるが、もう少し内容を濃くして印象を強くして欲しかった。
全34件中、21~34件目を表示