「アメリカの医療制度は仕事を続けない限り、保険適応されない」彼女が目覚めるその日まで マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカの医療制度は仕事を続けない限り、保険適応されない
アイドル難病映画はかつてからあったが、この映画も御多分に漏れなかった。
病気の事は知らないし、病気に至った原因もはっきりせずに仕事を続けている。しかも、同じ仕事を。理由は?
アメリカの医療制度は仕事を続けない限り、保険適応されないのだ。つまり、貧困層はこんな能力の高い医師と巡り会える事はないと言っても過言ではない。
つまり、事実に基づくフィクションか、よほど恵まれた中産階級出身の方と思う。まぁ、難病に打ち勝つ締め括りは良いだろうが。
映画は、起承転結の起承転まで引き伸ばされて、あっさり、結末を迎える。
邦題の様に彼女は何時眠ったのだろうか?
脳の手術だから、アイドルと言えど、一旦は丸刈りにするくらいの事をして欲しかった。だから、時間経過が感じられない。
手塚治虫先生の『ガラスの脳』見たいな話と思っていたが。
ナジャ先生はインド系の人の人の様だ。(正確にはイラン人だった)アメリカの中産階級の難病を治すのも大事たが、インドの人々の中にも、体調を悪そうにして道端に昼間から寝ている人がいる。そこをけたたましく、クラクションを鳴らして、3人乗りのオートバイが逆走して、道端に寝転ぶ人を威嚇している。
アメリカの医療制度は仕事を続けない限り、保険適応されないと申したが、ある意味『PLAN75』はアメリカでは最初からあると言って良いと思う。つまり、保険金をかけない者は最初から実費を払う亊になる。だから、アメリカは薬の販売がゆるいのだと思う。医者に行かずに家で治すと言う事だ。それはアメリカに限った事ではない。ここインドも医者の数よりも薬局の数が多いようだ。コンビニエンスストアーは見当たらないが、処方箋のいる薬局はコンビニの如くあった。
PLAN75なんて考える人がいない限り、日本は大変に良い国だと思う。
明日はタージマハルだ。
2023年 11/02 22時40分 ジャイプルにて