ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンスのレビュー・感想・評価
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一言一言にパンチが効いていて痛快。たまらなくカッコいい。
御歳77歳を超え、今なおファッション業界の最前線で輝き続けるパンキッシュなレディ。その半生に触れたことのない人は是非、ほんの90分ほどの本作を覗いてみてほしい。最初のインタビュー場面から颯爽と椅子に腰掛け、歯に衣着せぬ語り口で、一語一語がとても痛快に胸を突く。労働者階級の家庭に生まれ、70年代、ピストルズの誕生に立ち会って、パンクムーブメントにどっぷりと携わり、そこからすとーんっ!と転落を経験したかと思えば、そこからの跳躍がまた凄かった。ここから己のセンスと技術だけで世界に立ち向かった結果、世界を牽引するトップブランドにまでのし上がっていくのである。だが形は変わっても、パンク精神は変わらぬまま。自転車通勤し、環境保護運動にも熱心、思ったこと感じたことはズバズバ言う。何よりも自分を偽らない。その生き方は「あなたも自由に跳んでごらんなさい」と諭されているかのよう。全てがたまらなくカッコイイ。
1970年代のロンドン発パンクを知る
ヴィヴィアン・ウエストウッドと言えばイギリス発のおしゃれなデパートブランドの一つという認識だったが、この作品で、当のデザイナーご本人は生き方からして筋金入りのパンクだということがわかり、とても驚いた。
ファッションショーでよく目にする、どこに着て行くんだろう?破れてるけどいいの?のような過激な洋服を初めてショーに載せたのが彼女であり、それは、ロンドンでパンクムーブメントの一環としての反体制のメッセージを込めた洋服作りが、結局は体制は強固で何も変えることができなかったため、パリコレに出してメジャーになる路線に切り換えたからだった。
しかし、イタリア、続いてフランスではアーティスティックな洋服として大好評を博したのに、本国イギリスでは長い間理解されず冷遇されていて、BBCに出演した時の映像には引いた…。
現在は大量消費文化にNOを叫ぶパンクな運動家である彼女。カッコ良すぎる。
パンク
だね。サンローランのクソみたいな映画を観た後だからか、スカッとできる映画だと感じたけど。
この感じがパンクだ。と思った。
いつのまにかヴィヴィアンがここ日本では女子大生のファッションアイテムになってるけど、これ観てたら大人な突き抜けた女性に着こなしてもらいたいファッションだと感じた。しかし、シャネルにヴィヴィアンに川久保氏はじめ女性のデザイナーはマジでやべーわ(^^)
【パンクなファッション界のゴッド・マザーの眼力の強さに驚いた作品】
ー 冒頭のインタビューのヴィヴィアンの眼力が凄い。その不機嫌な態度、不遜な物言い。ー
・存在感が半端ない女性である。
・マルコム・マクラーレンを早々に見限り、独自のファッション路線をずんずんと力強く歩み、今や世界のファッション業界の重鎮である。
<凄く格好の良い、英国女性を描いたドキュメンタリー作品である。>
<2019年4月30日 旅先のミニシアターで鑑賞>
かつて「私空を飛べるの!」と本当に飛びそうな、強烈に勢いの女性を2...
かつて「私空を飛べるの!」と本当に飛びそうな、強烈に勢いの女性を2人知ったいたが、まさにその勢いを思い出した。
デザインの為、環境保護の為、その真っ直ぐなパワーこそが彼女の最大の武器。
打算なく真っ直ぐ、やるって言ったらやる。
かつて流行ったデザイナーじゃなくて、まだまだやりたい事に溢れたパワフルな人だった。
ここぞって時に、彼女の服を着てあやかってみようかな?
パンクな
ヴィヴィアンの服は唯一無二で、他の誰にもマネができないオリジナリティがあると、作品を鑑賞して改めて確信しました。誰が見てもヴィヴィアンと分かる何か。
それはヴィヴィアン本人が誰にもマネできない才能と思想と行動力のある女性で、それが服に乗り移っているからなんですね。こんな人、本当にカッコ良いし憧れてしまいます。
非常に泥臭く、色々な意味で影響されるドキュメンタリー風
ヴィヴィアンウエストウッドというブランドがあって、世界的に展開しているとこまでは誰もが知ってるけど、ブランドが好きな人は本質を知って更に好きになり、またパンクが好きな人は、セックス・ピストルズとの関係で、当時のグレーゾーンがすっきりしたり。
どの側面で観るかで捉え方が非常に違うなと感じる映画でした。
個人的には日本でヴィヴィアンが定着したのは、お金が生まれるという戦略の元だったのが、ブームの虚しさを感じると同時に、ヴィヴィアンの安泰に繋がっているのが、何か複雑ですね。
後は彼女自身がめちゃくちゃパンクな人間だったというのも知れるそんな一本でした。
ただ、彼女は間違いなくかっこいいです。
反逆児
ヴィヴィアンの経済概念に対する意識がユニークで『無知』は『Ignorance』で、ご本人は自分を『Stupid』と言ってるんだから『アホ』と訳すべきなんじゃ?。ヴィヴァインには、忖度なんて要らないんじゃないの?。と思える素敵な女性だった。まぁ、映画としては退屈な作品です。
映画自体は凡庸
映画自体は彼女とその周りの人物たちのインタビューで進められていて
わりと誇張も少なく淡々と進められるので
退屈に感じるところがあるかもしれない。
実際自分も眠気に襲われたし。
ところが最後まで見きってしまったのはやはり被写体の力。
ヴィヴィアン・ウエストウッドの魅力と美しさに他ならない。
彼女は服を作る側でモデルのように人に服を見せる立場ではない。
実際そんなに彼女の器量も良くない。
空きっ歯だし顔もどちらかというと下品な顔立ち。
ところが最強に美しいのである。
天衣無縫と言う言葉は彼女のためにあるような言葉に感じてしまう。
柄on柄は難しい組み合わせとされているが
彼女はそんなレベルではない。
柄on柄on柄だったりするw
色も原色のようなはっきりした色使いが多いし。
でも絶妙にバランスが取れてる。
もう老婆と言っていい年齢なので身体の線も崩れているけどそんな事関係ない。
とにかくこの映画で1番美しかったのは彼女だった。
ケイト・モスやナオミ・キャンベルなど錚々たるモデル達が出てくるが
彼女達でもヴィヴィアンの美しさには敵わないのだ。
その一点だけの為にある映画。
おしゃれとは一体何なのかを考えさせられる。
そんなわけで服が好きでしょうがないと言う人に勧められるけど
そこまで好きじゃないと言う人は退屈に感じるかも。
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