この世に私の居場所なんてないのレビュー・感想・評価
全16件を表示
全ての歯車が少しずつ狂って
いい映画だった。
長過ぎないし。
ギャグというか苦笑ネタも散りばめてあって楽しい。
ペキンパーの「ワイルドバンチ」はこんな映画じゃなかったか?いや違うかも。
何となく、「ノマドランド」に似た雰囲気も感じた。
ストーリーのテンポはかなり違うけど、「負け続ける人達と、その哲学的意味」みたいな。
トニーは?
何度かネトフリにおすすめされてたが、ようやく。
なかなか楽しめた。
自分に自信が持てない女の子が犯人探し。
なんでもズケズケ言える人ばかりではないということ。
生きづらさを感じるのは万国共通。
コミカルサスペンス的なものを想像してたが、意外とグロいシーンも。
ご近所のトニーの存在が大きい。
胡散臭い変人?ヤバい人かと思ったら、敬虔なクリスチャン?そしてかなりのオタク笑
犬が可愛い。
気になるトニー…最後の最後まで、や、最後になってもわからなかった。汗
想像にお任せってこと?
私は良い方に考えましたが、皆さんは如何に?
下品でお馬鹿な映画だけれども、これなら笑える。 なんでだろう? 手...
下品でお馬鹿な映画だけれども、これなら笑える。
なんでだろう?
手に汗握るお馬鹿なブラック・コメディ。
手に汗握る予定調和!
すばらしかった
すっごく面白い。主人公の女性のだらしない体形が物語るものや、イライジャ・ウッドの変なやつっぷりと孤独さと、主人公との友情が美しい。ストーリーも悪者のキャラと、金持ちのキャラと主人公チームのキャラが調和してとても自然な流れで、完璧だ。
主人公が何を考えてマッドマックスのインターセプターに乗っているのか、とくそんな趣味でもなさそうだ。欲しい。
アキンボのラドクリフ<今作のウッド
内容的に
タランティーノとS・クレイグ・ザラーの
丁度中間くらいというか、
いやー面白かった!
この映画の戦うヒロイン像ってのも、
何気に今まであまりなかった気がする辺りも
見所かと。
冴えない女性が覚醒…
というより、ごくフツーの小市民が
日々の暮らしの中で感じる人々の無神経さに
フラストレーションを溜めていたトコロに、
祖母の形見の銀食器が空き巣被害にあった
ことにより、役に立たない警察対応も
相まって自力で犯人探しにブチギレ奮起!
が、無論シャリセロ姐さんではないので、
一生懸命不器用に対処する姿が
予測できない危うさを含んでいて
笑いながらも見入ってしまう次第。
ひょんなことからお供に加わる
手裏剣とヌンチャクを携えた
変人ヤバイジャ・ウッドが、
サポートできてるのかどうか分からないような
イカれムーブを要所で発揮するのも
かなりの笑撃ポイント。
どうやら監督は
リブート版の毒々モンスターも撮るようなので、
コレは安心して任せられますな!🤮🛢
【空き巣に盗られたモノを取り返しに行っただけなのに・・・】
ー何だか、近年のシリーズ化された”邦画”みたいなレビュータイトルになってしまったが、お許し願いたい。だって、そのまんまの”不条理”な映画なんですよ!-
ルース(メラニー・リンスキー)は寂しい独り暮らし。ある日、空き巣に入れら、ラップトップパソコンと祖母の形見の”銀食器”を盗まれる。
警察に行っても、奥さんに離婚されそうな受け付けの警官からは”鍵かけてなかったんだろ?”と言われて、相手にして貰えない。
そして、”スマホ”を使って、ラップトップパソコンを見つけ、それを販売していた怪しい古物商”イライザ・ウッズ”に辿り着く。そして、見つけた”銀食器”。
警察には、相変わらず相手にされず、仕方なく、隣人のかなりの武術オタク(ヌンチャクの練習をしている・・)の変人トニー(イライジャ・ウッド:最近、変人役が多いなあ。)の助力を得て、犯人探しに・・。
ートニーが、この後、結構活躍するとはこの時点では、予想できず。-
盗品を持ち込んだ”クリスチャン・ルマック”を見つけ、彼の家を訪ねると豪華な家が・・。
ーここからが、怒涛の展開で”笑いを少しだけ塗しながら”、凄惨に物語は進む。クリスチャン・ルマックは”え、そんなにあっさりと・・”逝っちゃうし、ルマック家での強盗男女2人との”激しい銃撃戦”、”飛んでくる手裏剣”。映画の雰囲気がガラッと変わる・・。-
<お人よしで、どちらかと言えば内向的に見えたルースが、変人トニーを相棒にして、犯人探しを始める辺りから顔つきが変わり、”激しい銃撃戦”の最中には銃の前に立ち塞がり”これ以上は、殺させない!”ときっぱりと言い切るシーンは、”うーむ、凄い度胸だなあ・・。逆境は人の肝を座らせるの法則か・・”と思いながら、鑑賞。
全てが解決した後、平和にバーベキューをする姿が、ちょっと印象的であった。ルースと、変人トニーの行く末や如何に・・>
彼女だって、一所懸命生きてるんです!
看護師やベビーシッターをしながら一人で暮らしている鬱気味な主人公ルース。
ある日、仕事から帰ると部屋の中を荒らされていることに気付く。
ラップトップとお婆ちゃんの形見の銀で出来たカトラリーが盗まれていることに気付くが、たまたま家の施錠を忘れたことで、警察からは まともに取り合って貰えなかった。
そこで自ら聞き込みを開始し、自分の手で盗まれた物を取り返そうと、隣近所のトニーと踏み込むが…。
シリアスさと、コメディ感と、バイオレンスのバランスが良くて、面白かった。
盗んだ物を売っている タチの悪そうなジジイから、銀のカトラリーを取り返したものの反撃にあい指を骨折したり、他人の家の庭で突如 暴れだしたり、溜まってるものが爆発する様子が、これまた面白い。
トニー役のイライジャ・ウッドのヲタク加減も面白かった。
ただ、作品の中では ある一貫してることがあって、それが作品を支えている様に思った。
イライジャ・ウッドと言えば、あの「ラジオ・フライヤー」のお兄ちゃんの頃の可愛さが忘れられないです。超絶可愛かったー!
かなりリピートして観ましたからね。
ルース役の女優さんは初めてだったけど、独り暮らしの女性を等身大で描いていて好感が持てました。
アメリカ映画と言えば、スタイルが良く、とても可愛い女性が主人公がデフォですけど、何処にでも居そうな、普通の女性(風)なのが また良かったのかも知れないです。
世の中の全員はクソばっかだ!でもそんな中に自分もいるし、土塊になる...
世の中の全員はクソばっかだ!でもそんな中に自分もいるし、土塊になるしか逃げ道はない。
正直あれが起こるまでは割と退屈。
でも一気に爆発させるあのシーンはウィンドリバー的な感じで良いよね!
あとトラックは割と好き!
エンディングのdumdumdedipはとっても清々しく、良いもん見たと感じさせられる。ヒットマンズボディガード のエンディングに近い、爽快エンディング曲。
全キャラクターが薄味すぎるのが残念…あ、あの母ちゃんは凄い良かった!ナイスラン!笑
Bring on The Dancing Horses
Blue Ruinで見たトッチャンボーイな感じの俳優Macon Blairが監督している。imdbを見たらDirectorの欄がこれだけだった。だが映画には完成されたスタイルがある。
何か妙に共鳴するところがあると思っていたら、教会のシーンでEcho & the BunnymenのBring on the dancing horsesがまんま流れる。個人的に、かつて減るほど聴いた曲で、すごくびっくりした。
エコバニ(かつてそう略されて呼ばれた)のオリジナルアルバムには収録がなくPretty in Pinkのサントラに入っていた。ヒットしたOMDのIf you leaveやサイケデリックファーズなんかが入っていて、とても聴いたサントラだった。
共鳴は、おそらく監督と私の同世代に所以すると思う。
映画には、冗談なのか本気なのか、どっちつかずの空気感が流れている。
ルース(Melanie Lynskey)は真面目に生きているのだが、アンラッキーで、クライマックスに欠けた日常に嫌気している。X脚とポチャが特長。
トニー(Elijah Wood)は、わけのわからないタイミングでキレるが根はいい男。ヌンチャクと手裏剣を得物とするのだが、扱いは慣れていない。
ふざけているようでもあり、真剣なようでもある、その二人が、些細な盗難事件から、禍々しい運命に囚われていく展開が、うまく言えないが、とても映画的。
ルースがかなり偶然に救われるのだが、偶発的事象を不自然にしない雰囲気があった。
印象的だったのはChristine Woodsなる女優さん。きれいな人なのだが、この人のラリりっぷりが、完全に堂に入っていた。ほとんど素でラリってるとしか思えないほどハイだった。
映画にはEvil DeadやDont Breathでホラー常連と化した感あるJane Levyも出ているが、ありえねーって感じで死ぬのが、面白いというのもナンだが面白かった。
銃撃戦中にゲロを吹き出してるルースも笑えた。基調に諧謔があって、シリアスを単なるシリアスに収めない雰囲気が楽しい。
苦い結果に終わったのだが、また元の退屈な日常に戻ったルースに、トニーの幻影が微笑みかけるラストも、妙になごめました。
「人々がクソッタレにならない事が望み」!!
タイトルに惹かれて鑑賞しましたが、冴えない中年女性が問題解決に向けて奔走するさまは良かったです。バイオレンスな展開は意外性がありますが、お爺さん相手の暴力はやり過ぎだし、終盤は慣れてしまい普通の映画でした。現実の日本でも新自由主義経済が跋扈して人心が荒廃し、自分さえ良ければいい・自分さえ儲かればいいという風潮になってしまったので、映画の中の「人々がクソッタレにならない事が望み」という台詞は痺れました。警官は本当に使えなかったです。
主人公の内面描写が繊細なアラサー女子復讐譚
ルースは実直な看護助手。空き巣にパソコンと祖母の形見の銀食器を盗まれ、警察に通報するも玄関に鍵をかけてないのがいけないと逆に説教される始末。怒りが収まらないルースは自分で犯人を突き止めようと捜査開始、GPSでパソコンの所在地をあっさり探知し、知り合ったニート中年トニーと現場に向かうが事態は想定外の惨事へと転がり始める。
やる事なす事ロクなことにならないアラサー女子による凄惨なヴィジランテストーリーでお腹がぽっこり突き出したルースを演じるメラニー・リンスキーがとても愛らしく、メタルナンバーをBGMに自宅の庭でひたすら筋トレしているだけのニート、トニーを演じるイライジャ・ウッドが好演。事態が雪だるま式に悪化し追い詰められる中、善良で気弱なルースの内面が少しずつ変わっていく様を繊細に描きつつもバイオレンス描写にも抜かりがない実に見応えのある小品でした。
ブルー・リベンジとグリーンルームをコミカルに
理不尽な世界ってか自分に起こる理不尽で非常識的な他人の態度に頭を悩ませるサエない中年女性が非常識な世界に巻き込まれて行く。
ラストのヴァイオレンス描写はリアルで嘔吐シーンも含めて斬新で新鮮。
複雑な話展開では無いけれどオチも含めて全く読めずに興味の持続力が良い感じに保たれる。
監督はM・ブレア。
「ブルー・リベンジ」に「グリーンルーム」の役者だ。
正直、M・ブレアが監督ってビックリしたが脚本も書いての意欲作。
J・ソルニエの影響が窺える作りで普段の生活から隣り合わせの暴力と異世界に突入での振るう筈ではなかった暴力と必然性がテーマであるのは「ブルー・リベンジ」に「グリーンルーム」も同じで。
コミカルな描写にE・ウッドのナイスキャラに好感が持てる普通な生活を送ってる主人公にギャップのある愛車とセンスと演出の巧さが垣間見られるM・ブレアは今後も要注目、大。
全16件を表示