ゲット・アウトのレビュー・感想・評価
全393件中、261~280件目を表示
悪夢
じんわりと恐ろしさが漂い、最後まで目が離せない極上のスリラーだった。
オープニングの拉致から不穏な空気が漂い、そこから始まるオープニングはまだ明るいが、鹿を撥ねてから不穏な空気はずっと続く。(あの鹿にも暗喩があるのかも?それはこれからの彼の運命か、彼女の死に様か?)
家に着いてからの使用人たちの不穏な言動やゲストたちの不審な行動、フラッシュに過剰反応する彼、催眠術…不穏な空気が色濃くなるにつれ、彼は脱出を試みるが…
とネタバレなしにはここまでしか語れないか
で、真相は黒人を拉致し、催眠術で洗脳、手術で白人の意識を入れ身体を乗っ取るというまさかのサイコスリラーに!
正直、こんな展開は予想してなかったが催眠術やら脳手術など現実とフィクションのギリギリの辺りを狙い、ハラハラドキドキのスリラーを作り上げていた!
味方なし、催眠術にはかかってるし、頼れる者はほぼなし(遠くに居た友人の頑張りはナイス!)というまさしく悪夢のような状況で明かされる真相に絶望感しかない。
ゆえに最後の戦いはハラハラさせながらも彼の生き残りをかけた戦い、そして復讐の虐殺は苦々しくもグッと爽快にさせてくれる。
黒人だ白人だに関してはこういった差別が社会問題として長年存在しているアメリカ人には思うところがあるのだろうし、こういった文化に精通している人もその観点から考察できるだろう(勉強させていただきます。)
そういった視点が無くとも、悪夢のようなサイコスリラーとして満足!
パンフレット読んでから追記
人種差別への風刺がこもっていたというのも、良く理解出来たし露骨な差別とかではなく特別扱いしているような差別というか、そういう点もあるのだと改めて勉強になった
見終えれば印象はやはりB級映画
黒人の平凡な彼氏によいところの白人美人彼女。
違和感がありありで「後で何かあるな」と思ったら 、案の定ありました、、、。
で物語の柱になる部分でもあり個人的に残念賞。
自分が観た映画館だけなのか分からないが、音響がウルサイウルサイ。
また、意味の無い場面でドキッとさせるシーンもある。鹿は許すが夜走る芝刈り黒人は何なの?状態。
アナログテレビなどでカルト的ホラー演出を狙ったシーンもあったが私的には二番煎じにて空振り。
一番不思議だったのは両手両足縛られてんのにどうやって耳に綿を詰めたの主人公?の状態。
(口から両手のベルトまでの距離なら分かりますが、耳から指までの距離は流石に無理を感じます。)
観終わってB級ホラーだったな感が強かった作品。
じわじわ来る恐怖じゃないんですよね〜。
もう少し脚本(黒人であるが故の理由とか。作品中の理由は捻りが無さすぎでは無く、捻りすぎて無理がある。)を練って貰いたかった。
挿入歌が...
映画冒頭で流れる
合唱のような曲が
聴いててホント気持ちよく無い
絶妙な不快感でした。
上映前にも繰り返し流れてて
不快だったぁ〜
なるほどね‼︎
オチがわかってから
呆気なくオワタ
催眠術の効き目恐るべし‼︎
不穏
ちょっとマジで恐いよ
前半は面白い
レビュー題の通り、前半は主人公の抱く違和感、不気味さを共有できて非常に面白い。しかし種明かしが始まるあたりから「あっふーん…なるほどねぇ…」という感じでどんどん冷めていってしまう。
あれだけ人種差別を匂わせておきながら、オチがSFチックな人格移植ってのは、ちょっと唐突なように思う。人種差別を主題にして、その実は全く関係ないんですよ、という観客をだますための脚本だったのかもしれないけれど。
だとしたら面白いかというと、うーん…?でも、オチが分かったあとにもう一度観ると絶対面白い。発言の裏に込められた欲望がよく見えると、また違った味わいになるのだろう。
何回も見たいかというとそんなことはない。もう一度は観たいかな。劇場でなくてDVDで十分だけど。
タランティーノ作かと
サプライズ・スリラーって何なの?って予告編で興味を持ってしまいまし...
不気味は面白い
時代を象徴するホラー
ドナルド・トランプが大統領になって以来、アメリカはどこかおかしくなったと思っている人は多いのではないか。大統領としての重みどころか人間としての重みにさえ欠ける彼の言動は、世界の暗憺たる行く末を明示している。
しかしアメリカの有権者が彼を選んだのは紛れもない事実。世界の未来や自分の将来をトランプに賭けたのだ。彼が大統領になって喜んでいる人もまた、沢山いるのだ。特に白人至上主義者たちのはしゃぎようは尋常ではなく、KKKの衣装を臆面もなく被り、昼間から怪しい儀式をしたりする映像は何度もニュースで流れた。
民主主義は多様性を認めることを基本とする。認めないのは全体主義で、画一性をよしとする。軍隊の一糸乱れぬ行進を満足げに閲兵するのが典型的な全体主義者だ。金正恩やアベシンゾウ等々、世界は頭のおかしい連中で満ち満ちている。
そう考えると、この映画の登場人物たちはそれほど珍しい存在ではなく、人物造形にはあまり想像力を必要としないのかもしれない。作品の下地となる状況はすでにある。
主人公は無辜の国民である。一部の特権階級のために国の指導者層が国民から何もかも取り上げる。
有名俳優も出ておらず、予算もあまりかけていないようだが、プロットを工夫したとても面白い作品だった。時代を象徴するかのような映画である。
全393件中、261~280件目を表示