「音楽や芸術の力と希望」Ryuichi Sakamoto: CODA T.I.さんの映画レビュー(感想・評価)
音楽や芸術の力と希望
感動しました。
冒頭で涙しました。音の深度に魂を揺さぶられました。
ぜひぜひ見てほしい!!
この映画は、坂本龍一さんを追ったドキュメンタリーです。
ただ。
坂本龍一さんを紹介して終わる映画なんかではなく、坂本龍一さんという個人を入り口にして、人類と自然との営みや音楽の本質などの普遍へとテーマが掘り下げている(それでいて押しつけがましくない!)素晴らしい映画でした。
2012年から5年間にわたって密着取材を行なっていますが、YMO時代や映画音楽、そして最新の「Async」まで、、、坂本龍一さんの音楽の旅路を追体験。その構成が最高に素晴らしかった。
人類が生み出したテクノロジーと音楽との新しい関係を切り開いてきたことを含め、坂本龍一さんがいかに音楽シーンの最前線を走り続け、前衛を駆け抜け、それでいて本質からぶれないよう格闘してきたのか、その軌跡がよくわかりました。
映画館で、暗闇と沈黙の中、豊かな音と美しい映像とに包まれて、みてほしい映画。
3.11を忘れないためにも・・・。
あのとき、みんながこのままではだめだ、と本気で思ったはず。
水も飲めなくなるのでは?窓をあけて風にあたることもできなくなるのでは?日本はもう終わりだ、と。
もう一度立ち止まって未来を考えていくためにも、この映画はInspirationに満ちた素晴らしい映画です!!!
映画と音楽という芸術の力による鎮魂を感じました。
音楽がほんとうに素晴らしいので映画館で絶対に見てほしい!!
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