Ryuichi Sakamoto: CODAのレビュー・感想・評価

Ryuichi Sakamoto: CODA

劇場公開日 2017年11月4日
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坂本龍一が環境問題に取り組む理由がここに。

アーティストが紡ぎ出す作品とライフスタイル(人生観)は深い部分でリンクしていることが、このドキュメンタリーからはリアルに伝わる。理屈ではなく、かつて電子音楽で世に出た坂本龍一が、9.11から3.11と物質文明と環境の破壊を次々と目の当たりにしたことで、音楽に務めて自然の音を取り入れ、同時に、原発反対運動へと傾倒していくのは、紛れもなく必然だったことが。癌告知云々に関係なく、人は限られた時間内に信じることを全うできるかどうか?そんな人生の言わば命題に向かい合い、静かに、また、逞しく突き進むその姿は、美しいことこの上ない。映画ファンとしては垂涎の、大島渚やベルトルッチとの交流秘話、今もピアノが下手になることへの恐怖感から、毎日のレッスンを欠かさない勤勉さ、等々、細部にも見どころが散りばめられた必見作だ。

MP
MPさん / 2017年11月17日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:試写会
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冒頭5分で落涙。劇場で見れて良かった。 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

教授の大ファンでずっと見たいと思っていた映画。

冒頭、被災したピアノで教授が音を出す。弦を引っかいたり叩いたり、即興らしきものを弾く様子が教授とピアノとの精神的な会話のようで思わず涙。
「辛かったよ」「来てくれてありがとう」など、ピアノの叫びのようなものを感じた。

若いころの教授のイケイケで「どうだ?俺の才能!」みたいなとがった演奏ももちろん好きなのだけれど、年を重ねて円熟味を増した丸くて深いピアノの音も刺さるように美しく大好きです。

あと、美しい音、きれいな音に出会った時の少年のように無邪気に笑う教授の顔がとても印象的でした。

20代後半から大病をするまで休むことなく時代を作ってきた教授の苦労や気持ちなんて私には到底分かりっこないのだけれど、あこがれの「坂本龍一」という人間が何に興味があって、何に喜びを感じ、何に怒りを覚え悲しむのか。この映画を通して少しでも知ることができ、ファンとしてはすごく満足だった。実はasyncはまだ購入していないのだが、早く手に取ってじっくり聴きたいと思った。NYでのライブの様子を収めた映画もぜひ見るつもりです。

little lily
little lilyさん / 2018年3月13日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 興奮 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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良かったです☺️

最新作のアルバムasyncを初めて聴いた時、私は聴き入ることが出来ずにいました。
今日のcodaを観てから、asyncを聴いてみたら。スーッと普通に聴けました。
久しぶりにラストエンペラーを観たくなりました。

そよそよと
そよそよとさん / 2018年2月11日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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坂本龍一という「20世紀人」

高校の時分のアイドルでありヒーローであった坂本龍一教授 のドキュメンタリーフィルム。ガン闘病を経た現在のインタビューと、過去のさまざまなアーカイブ映像などで構成された贅沢な作品。

正直言って、彼のレフト寄りな思考や行動はナイーブに過ぎてまったく好きになれないけれど、そのナイーブさから生み出される音楽には昔から変わらず虜にされる。

しかし、本作を鑑賞してあらためて思い知らされたのは、坂本龍一という人物が結局のところすぐれて「20世紀的」な人物なんだなということだった。

知性としては80年代ニューアカ的、感性としては社会へのアンガージュマンもありつつ、一方で歴史に裏打ちされた幻想と自分との関わり・距離感を意識しているという点でロマンティックで、つまり総じてナイーブ。

音楽の変遷としても、西洋的な伝統音楽から電子音楽、東洋への憧憬を経て、バッハ的なもの(本作中のインタビューで自身が「『人間的な自然』だけれど自然ではない」と言っているもの)と自然音に回帰してその両端に振れている。

それらのすべてが、まるで戯画のように20世紀的だ。森の中で鳥の声に耳を澄ます教授の姿は、まるで鳥類学者でもあったオリヴィエ・メシアンを意識的/無意識的になぞろうとしているかのようにすら見えた。

とはいえ、そんな彼の音楽を愛してやまないのは変わらない。

本作中で取り上げられたアーカイブ映像の中では、映画『ラストエンペラー』のメイキング映像が含まれていたのが嬉しかった。
北京、大連、長春を「役者」として連れられながら、ベルトルッチ監督にいきなり求められて劇伴音楽を作るところが記録されている。

上映館 角川シネマ有楽町が客入れの際のBGMにオペラ『LIFE』(1999年)の終曲「Libera me」を使っていたのもセンスが良くて好感。そしてその『LIFE』の終曲に関して、浅田彰との対談で教授は「バッハには時代を超えた強さがあって、いま自分が書くレクイエムも結果的にはバッハ的なものに近くなってしまう」と言っていたけれど、本作中の最後のコラールもまさにその延長にあるようで、そんな点からも、やはり20世紀末の時点でこの人は完成されていたのだというように感じた。

SungHo
SungHoさん / 2017年12月24日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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観て良かった。ファンは必見。

教授の世界一 純粋な音を もう一度聴きたい。

レイ
レイさん / 2017年11月29日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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終わって欲しくない映画だった

CODAは初めてレビューを書きたいという気持ちになった一編。
観たことによって受けた事柄を、還元したいという衝動に駆られた。

この映画は終始ある種の緊張感が漂い、一切飽きることなく観ることができた。ドキュメンタリーで問題にされがちな編集や構成も成功している作品だと思う。坂本龍一の、自分にそして出来事に対しても誠実に生きて来たという姿勢が垣間見られた。そこがドキュメンタリーとして成立させたさせたのだろう。

CODAでは、懐かしさと新鮮さ、壮大さと繊細さ、一般的な事と個人的な事などの一見相反するような事柄が対立する事なく複雑に共鳴していた。エピソードの、ひとつひとつに無駄がない。
研ぎ澄まされた坂本龍一の感性を通して見た世界に触れる事ができた。それだけでも幸せな時間を与えられたと思う。

アルバムasyncの制作風景も見ごたえがあり、そこには愛があると感じた。

全編通して、美しい音楽、音に満ちていた。
そして、私の耳から離れなくなった。
悲鳴のようなガイガーカウンターの音も含めて。

せせらぎ
せせらぎさん / 2017年11月27日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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良かった。

中学生の時からずっと好きだった人の、変遷を見られた。嬉しかった。

哲也
哲也さん / 2017年11月12日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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静謐な空気感に包まれる

ドキュメンタリーと言うと、とかくドラマチックに盛り上げていく手法が散見されますが、本作は終始淡々と、坂本龍一の半生と"音"への模索を描いています。このフィルムからは静謐で厳かな、冬の朝を思わせる空気感が感じられるのですが、それは坂本龍一の人柄に依るものか、あるいは監督のスティーブン・ノムラ・シブルの姿勢に起因するものか・・恐らくは、その両方なのでしょう。

音の構築を極めた音楽家がある地点まで到達した先に自然(環境)音に着目したり、老齢期に至った芸術家が環境問題に関心を寄せるのよくある事。私自身は、原発反対!と芸術家がマイクで言うのはあまり好きでは無いのですが(表現者なら自身の仕事で表現して欲しい)、たださほど見ていて嫌にならず、また意地の悪い突っ込みをする気にならなかったのは、ひとえに感情を煽る意図を見せず、淡々と坂本の思想と音楽の指向を追うだけの、この映画の有り様に好感を持ったからでしょう。

現在の創作だけでなく、過去の創作音楽(戦メリ、ラストエンペラー、シェルタリング・スカイ等)を、当時の裏話を交えて聞けるのは有り難い図らいで、それだけでも一聴の価値ありです。この2017年の晩秋に見るからこそ価値のある映画だと感じるので、是非劇場へ。

猫シャチ
猫シャチさん / 2017年11月5日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:映画館
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音楽や芸術の力と希望

感動しました。
冒頭で涙しました。音の深度に魂を揺さぶられました。
ぜひぜひ見てほしい!!
この映画は、坂本龍一さんを追ったドキュメンタリーです。
ただ。
坂本龍一さんを紹介して終わる映画なんかではなく、坂本龍一さんという個人を入り口にして、人類と自然との営みや音楽の本質などの普遍へとテーマが掘り下げている(それでいて押しつけがましくない!)素晴らしい映画でした。
2012年から5年間にわたって密着取材を行なっていますが、YMO時代や映画音楽、そして最新の「Async」まで、、、坂本龍一さんの音楽の旅路を追体験。その構成が最高に素晴らしかった。
人類が生み出したテクノロジーと音楽との新しい関係を切り開いてきたことを含め、坂本龍一さんがいかに音楽シーンの最前線を走り続け、前衛を駆け抜け、それでいて本質からぶれないよう格闘してきたのか、その軌跡がよくわかりました。

映画館で、暗闇と沈黙の中、豊かな音と美しい映像とに包まれて、みてほしい映画。
3.11を忘れないためにも・・・。
あのとき、みんながこのままではだめだ、と本気で思ったはず。
水も飲めなくなるのでは?窓をあけて風にあたることもできなくなるのでは?日本はもう終わりだ、と。
もう一度立ち止まって未来を考えていくためにも、この映画はInspirationに満ちた素晴らしい映画です!!!
映画と音楽という芸術の力による鎮魂を感じました。
音楽がほんとうに素晴らしいので映画館で絶対に見てほしい!!

T.I.
T.I.さん / 2017年11月5日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 幸せ
  • 鑑賞方法:試写会
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アルバムasyncの始まり

ドキュメンタリー映画といえばナレーターが話を進めていくことが多いが、スティーブン・ノムラ・シブル監督は映画の中で話す人物を龍一先生のみにして、視聴者が龍一先生の考えや気持ちに入り込みやすい構成にしていた。

レビューと言っても、映画そのものが龍一先生そのものだったので、皆さん、是非ご覧下さい。龍一先生が過去5年間で何を想いながら過ごして来たのかがよく分かると思います。私は改めてありのままの``自然``そのものが``音楽``という事を教えて頂きました。世界中の過去・現在・未来の音楽に乾杯です。

〜東京国際映画祭にて〜

おがちゃん
おがちゃんさん / 2017年11月1日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:試写会
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