犬ヶ島のレビュー・感想・評価
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ウェス・アンダーソン監督による日本愛を凄く感じた映画でした!
まず驚いたのが、日本語の多さです。
一応字幕版で観たのですが、スクリーン上にも日本語が多く映し出されており、何とスタッフクレジットまで日本語表示(実際は英語と日本語の両方)が出されていて、「俺日本のアニメ観てんのかな?」と思ってしまいました(笑)
他にも日本の文化が沢山出てきます。大相撲の中継や歌舞伎とそれから和太鼓、
三船敏郎にオノ・ヨーコに北野武、
それから舞台の名前が「メガ崎市」で犬が島の海に渦潮が出てくる等(笑)
この人どんだけ日本好きなんだと言わんばかりの拘り方でした!オマージュの要素は「レディ・プレイヤー1」を軽く超えてます(笑)
ストーリーは、初めて予告を観たときに主人公の少年アタリが犬が多い島に訪れたぐらいしか解らなかったので少し不安だったのですが、病気によって島に隔離された犬と出会って飼い主(ボディーガード)を探すために冒険するといった王道のストーリーで、かなり面白かったです。
特にアタリと野良犬との関係性の変化、元の飼い犬との絆の深さはとても感動できます。恐らく少しでも犬を飼ったことのある方にとってはこの二つが本作の一番感動できる所だと思います。
一番最後の展開はよく解らない終わり方だったものの、傑作の部類に入ると思います。
アニメーションに関しては、所々映像がカクカクしてしまってて、もう少し滑らかにしてほしかった部分や、迫力に欠ける部分もありました。ですが全体的に綺麗でしたし、日本の「ニャッキ」や「ジャム」を思い出しました。
テレビの映像は若干浮世絵を連想させるような2Dアニメで面白かったです。
音楽に関しても、日本の和太鼓をベースに「和」をかなり強調されてますが、違和感無く聴けました。
ボイスキャストに関してはボチボチです。
スポッツ役のリーヴ・シュレイバー、チーフ役のブライアン・クランストン、ナツメグ役のスカーレット・ヨハンソン、そして編集員役の村上虹郎は結構良かったのですが、それ以外はあまり印象に残りませんでした。
特にアタリ役の人の声は外国人ということもあって微妙で全体的に気持ちから離れがちでした。日本人なので日本人のキャストを使うべきだったと思います。
全体的に所々惜しいと感じた部分があったものの、日本人ならみんな一度は観ても良いと思える映画でした。
そして何より、監督によるこの映画に対する愛情が伝わった映画でした!
男の子の人形遊びの延長の様な所が良い🐶
モノが縦に、横に動くだけでなぜこんなに気持ちいいんだ!
日本人のために作られた楽しい作品!
まー楽しい。面白い!監督の趣味だけで作られた?作品。黒澤明へのリスペクトハンパない!この映画は日本人のために作られたと言っても過言ではない。だ心に残る映画には、"登場人物に感情移入できる"というのがあるかも知れない。本作はまさにその通りで、主人公の悩みや感情の発露に大いに共感できた。
作風としてはやや感傷的だし、話が上手く出来すぎの感はあるけど、十分楽しめた。ミミの「貴方はいい人」に代表される主人公トーマスの評価がずっと彼を萎縮させていたのかな…?雨の別れのシーンがとても印象的でした。
ジェフ・ブリッジスやピアース・ブロスナン、ケイト・ベッキンセールといった脇役が素晴らしくチャーミング!
ただ、この邦題っていかが?彼はニューヨークで生活を続けていく訳だしミスリードだよね。から、日本人には是非見て欲しい(これだけ趣味に走っていると興行的にコケる可能性大なのでお早めに!)。
何より凄い?のは、見た後に何も残らないこと。真のエンターテイメントだね。メイキング付のBDが出たら見たいな。相当ディテールに拘っていると思うよ。
センスが良い映画♬
ハマりきれない独創性
期待値は超えてこない作品
日本語字幕が作品を台無しにしてる
ストーリーは水戸黄門と同じくすごく単純な勧善懲悪もの。それがストップモーションアニメという表現、ウェス・アンダーソンの一風変わった演出力とこだわり(製作に4年をかけた力作!)によってオリジナリティに溢れたとても楽しい作品になっています。
昨年公開したスタジオ ライカ製作の「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」が記憶に新しいと思いますが、それとはかなりテイストの違う作品になりますので、KUBOのようなものを期待すると裏切られた気持ちになります。
黒澤明(音楽や三船敏郎)や宮崎駿、大友克洋、俳句、浮世絵、太鼓、そして犬!
ここらへんのオマージュは監督はただの記号と言っていたので知らなくても問題なし。ただ、柴犬が一匹もいないのはウェス監督に怒りたいですが(笑)
とにかく話は単純なのにとてつもない情報量で最初は置いていかれます。
問題なのが日本語字幕で、画面上に出てくる日本語の文章には英語字幕がつくのですが、そこに英語で入るナレーションの日本語字幕が重なることによってさらに情報量が増え、とても目で追いきれないほどになっている。
本来ならば登場人物のセリフ(日本人なので日本語)はスルーされるもので、唯一英語で会話をする犬達の目線で話が進んでいくはずだし(犬達のように日本語で喋ってる男の子は「あいつ何て言ってんだろうな」と思いながら進む)、犬と人間の間には対話がないというのが作品上重要だと思うので、日本語が自然に入ってきてしまう+英語をしゃべる犬達と英語をしゃべる一部の人の間には会話は成立してるの?というところが気になり劇中はすごく退屈だった。寝てる人や途中で帰った人もいたので残念だった。
レディプレといい、今年は三船敏郎をスクリーンでよく見るなぁと思いました。
久々のアンダーソン節。
こんなの見たことない
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