犬ヶ島のレビュー・感想・評価
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情報量多いな!
世界観に引き込まれ、全編圧倒される。
最初からトンデモ日本の描写ながら、作り込まれた細部に驚く。どこまでも情報量が多く、何度も見返したくなる魅力あり。この感じは日本を内側から見ていては絶対作れないのが悔しい。
意外と静かでストーリーも単純ながら、シニカルな笑いとシリアスのバランスがめちゃくちゃ良い。ウェスアンダーソンらしい展開は好き嫌いが大きく分かれるところだろうなぁ。
個人的にこの感じ、大好き。
【シンメトリーと日本が大好き、ウェス・アンダーソン監督のストップ・モーションアニメ】
今作の製作時間はどれ位だったのだろう、拘り男、ウェス・アンダーソン監督だから、相当だろうなあと思いながら鑑賞した作品。
<印象的だったこと、もしくは戯言>
・”ナツメグ”の声を担当したスカーレット・ヨハンソンのハスキーな声は矢張り魅力的だなあ。
・ウェス君、本当に日本好きならもう少し現代日本の風俗を勉強しなよ(意図的かな)。
・ウェス常連のビル・マーレイやエドワード・ノートンも声だけだと分からないなあ。
・村上虹朗はあの擦れた独特の声で分かったが、ティルダ・スウィントン、ヨーコ・小野、グレタ・ガーヴィグ、野田洋次郎、そして夏木マリは更に分からなかったなあ。
<面白かったけれど、矢張り、ウェス・アンダーソン監督には実写であの独特の世界観を魅せて欲しいと思った作品。>
<2018年5月25日 劇場にて鑑賞>
期待通り
みんな大好き?Wアンダーソン作品。
期待通り、楽しかった。
「ファンタスティックMr.FOX」の印象が強くて、
「グランドブダペストホテル」は実写なのにほぼアニメに見える所から、アンダーソン監督のやりたいのはアニメでしか出来ないのだろう。
そして「犬ヶ島」。なんだか製作者が思う存分に楽しんでるのが分かる作品は、それが共有できるとこの上ない喜びになる。
アンダーソン作品にはそれが随所に感じられるのが嬉しい。
ただ楽しいだけじゃなく、犬側の視点を大事にしてる。
「取ってこい、と言うから行くんじゃない。お前がかわいそうだから取りに行くんだ」
選択する意思は犬にもある事を、他のセリフもあったがどのセリフよりも深く表している。
犬を排斥する(猫派に言いくるめられた?)市長と、自分の愛犬を探すアタリの動機は確かに少し弱い。
そもそもアンダーソン作品にストーリーを求めてない自分としては全く気にならず、オチがついていればOKです。
未見の人には是非、「Mr.FOX」とセットで見て欲しい。
すごく美しい出来だけど…
家で見るとダメだね、あんまり集中できなかった(笑)。
犬の毛流れとか、耳の立ち具合とか、色々リアルでキュンとしつつ、すっごくイケボな英語を話すギャップに萌えただけ。
作り物感が凄すぎて、あんまり入り込めなかったからかな?日本文化をここまで美しく描いてくれたのは嬉しいんだけど…。
辛口のレビューに同意します、ごめんなさい。
メガ盛りラーメン40円!
ウェス・アンダーソン作品はたまについていけないことがあったけど、これなら大丈夫!というか、裏側の市長による陰謀と隠蔽工作の悪政を暴いたところが痛快だった。それにしても、犬がクシャミをするところとか、かなり犬の行動を研究してあって、犬好きにもたまらない作品だった。
日本の歴史も犬や猫とともにあり、そこにはかならず変革が起きていた。犬の自主性や権力者風刺の辛辣さ。結局立ち上がったのはカーリーヘアの留学生だったところも面白い。若い力が未来を変えていくんだな~としみじみ思った。ま、基本的には監督は日本好きなんだと感じました。
単純に楽しめる
Mr.FOXと同様、犬ヶ島のテーマも家畜と野生との葛藤だろう。
野生でありたいと望むチーフもDNAに組み込まれたペットの血には逆らえない。
「人間に飼われるなんてまっぴら」と言った尻からナツメグに「こんなとこにいちゃいけない。血統書付きなんだから。」と真顔で人間の価値観を諭すところも良くできている。
オープニングで画面に引き込まれたら最後まで目が離せないだろう。
ストーリーとしての映画
だけで見ていたら、なんかそんなような。
この映画は今後の映画の在り方の一部を示している様な
僕の見立ては、権利のまとわりに惑わされない創作の世界の提示とマネジメント手法で画期的だなぁ。
と言う話だけど、これについては専門家に聴かなわからん話だから。聞いてみたいなぁ。
因みにストーリーとしての映画として僕は好きです。
既にappleで購入済みだし見れる時に何度も見ると思ふ
タイトルなし
社会への風刺
シュール
優しさ・愛情・絆 にホロリ
日本への愛が感じられ
日本の文化をちゃんと理解し
描かれている気がします
.
和太鼓の音とアタリの口笛が心地よく
ちょっと不思議で
面白い映画でした!!!!!!!!!
.
私は大好きですが
「グランド・ブダペスト・ホテル」同様
好き嫌いが別れる作品なのかな
狂気的熱量で完成した最高にクールな日本世界
もはや突っ込みが追い付かないサイケデリックな日本描写が、まず何よりも個性であり魅力だろう。このヘンテコ日本は、他の作品によくあるようなステレオタイプのものではなく、例えばそれらによく見られる中国文化との混同が殆ど見られない。
江戸、明治、大正、戦時中、高度経済成長期、バブル期、そして平成初期のすべての日本をぐちゃぐちゃにミックスして再構築されたその世界観はおよそ日本人には作りえない最高にクールでカッコよくて、でも間違いなく「日本」であるという素晴らしいものに仕上がっている。これは相当な研究がなされていないとできないことだ。
小ネタについても徹底してしっかり描かれていて、相撲や演劇のシーン、神主の神事などはかなりの完成度だ。
良い意味でネタ満載のワンダーランドに、突っ込みどころがまったくもって追い付かない。DVDでスロー再生したい。設定画集があれば買うだろう。
最初はCGの補助・加工によって作られたアニメかと誤解するくらいに、ストップモーションの作りこみが狂気的だ。犬たちの毛皮の感じや微妙な表情の機微は、従来自分が見てきたクレイアニメーション等とは一線を画している。喧嘩のモクモクした煙のシーンですらコマで撮っているのだ!
DVDの付録特典映像は必見だ。(あんなに手間のかかる制作にもかかわらず、オーディオコメンタリーではオリジナルのアニメをわざわざ作っているのだ!)
レベルの高い監督やクリエイティブ統括者がいれば、多大な人員を動員することでここまで凄まじいものが作れるのか! 日本で果たしてこれを作ることができるのだろうか??
最高の世界観とクリエイティブでテンションがバチ上がりし、それが映画が終わるまでついぞ冷めることはなかったが、シナリオ自体は平凡だったのが珠に傷だ。
動物愛護を訴えてはいるもののシナリオにヒネリはなく、悪役が犬を排除する理由も「そういう血族だから」で済ますのはもったいない。
また、序盤で露出が多く愛着を持たせてくれた4匹の犬たちが、後半はほぼセリフのないモブに格下げされているのも大きな不満点だ。あんだけ犬が出てくるにも関わらずクロとアタリの関係性にばかり時間が割かれていたので、物語全体がかなりスケールダウンしている。作中で語られる伝説のように、アタリが犬たち全体を率いるカリスマであるという点を、クロだけではなくその他たくさんの犬たちとの交流で演出していればクライマックスシーンはもっと盛り上がっただろう。
絵のような映像
犬が島の映画は名作だと思います。監督はストップモーションで美しくて詳しい世界を作りました。この世界を通して見る人がキャラクターとシーンをもっと近く感じることができます。例えば、風で動く犬の毛皮とか犬の毛皮で動くノミを見ることができます。それから、私はキャラクターの目に浮かぶ涙を見ると私の胸がいっぱいにさせられます。犬の顔、特に犬の目、犬の気持ちが伝わってきます。
さまざまなシーンは絵ようです。この絵は見る人に気持ちを感じさせます。例えば、俳句のシーンは人間と動物の関係とか人間は誰かとか本当に人間になりたいかについて考えさせることです。そういうのは映像に迫力があるしメッセージ性が強いしです。
ウェス節全開の世界観
ドック病なる病原菌が蔓延した近未来の日本において、全ての犬を絶海の孤島「犬ヶ島」に追放すると暴挙に出た政府に逆らい、かつての愛犬を救おうと1人小型飛行船に乗り込み犬ヶ島に降り立った少年アタリと風変わりな5匹の犬たちの冒険を描いたストップモーションアニメーション作品。
グランドプタペストホテルのみでウェスアンダーソン監督を知った気でいた自分にはハードルの高い作品でした笑。
一元さんお断りと言わんばかりに完成しきった独創的な世界観のメガ崎市を舞台に少年と犬の友情物語とメガ崎市の未来を左右する政府の陰謀を暴く物語を絡めたストーリー内容でしたが序盤ウトウトしてしまった為うろ覚えです笑。
ストップモーションとのことで製作にかなりの時間をかけたということを売りにしてたが、個人的にはどの登場人物も表情の読めない顔つきで、それが逆にシュールで面白いなとも感じた。
さらにはウェス組と呼ぶに相応しいお馴染みの役者に加え、日本人キャストも多く声優として参加している。
願わくばこのキャストが生身で集う映画を観たかったが、声だけで、しかも犬の感情という荒業を見事映像化していた。
そのせいもあってか序盤眠かったのかもしれないが笑。エドワードノートンの声低くて良い声だけど眠くなる笑。
独特で好みは分かれそう
配信吹替えで鑑賞。(この手の作品は吹替えが良いと感じて)
Mr.FOXは観てたけれど、思っていた物語や作風とはかなり違った。
ストップモーションアニメで描く寓話的な話。にしてもなんと言うかキッチュに過ぎるのでは。ウェス・アンダーソンは好きな監督だけれど自分は正直ノレなかった。
独自の世界観や貫かれた美意識の高さを楽しむ映画かな。物語自体は真面目に語るほどではないと思う。
え? これって、クソ映画じゃないの?
ツマラナイの一言に尽きる。
ストップモーションで作られている事、
黒澤明オマージュに溢れている事は評価する。
でも、(偏見にしか見えないような)非常に偏った内容なので、その内容にノレなかった私には、唯々苦痛の2時間でした。
小林市長は何がしたかったの?
ラストでアタリがああいう結果になるのは、納得できる??
感情移入できなかった私は、全く理解ができませんでした。
音楽は単調だし、画面構成もワンパターン(犬だけに?)。
ケンカのシーンで煙の中から足や顔が出てる演出って、正気なんでしょうか??コメディでもないのに…
それに加えて、アタリ少年の日本語の拙さたるや…
耳障りでしかない。
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