「期待値は超えてこない作品」犬ヶ島 TOKIESさんの映画レビュー(感想・評価)
期待値は超えてこない作品
親日家のウェスアンダーソンですら、ステレオタイプな日本から抜け出せていない。
黒澤明や宮崎駿へのオマージュは抜きにして、日本人は犬を殺すことに何の抵抗感もない感じとか、生きた動物たちをそのまま捌く職人技とか、演劇の斬首のシーンなど、日本人の野蛮性を妙な形でクローズアップする感じがどうも好きになれない。また親犬派のヒロインがアメリカの留学生ってのも謎だし、所々絶妙に日本をディスってる感じが、否めない。
映像は非常に丁寧な作りで、サウンドも実に「日本らしい」和太鼓を多用し、数多くの大物俳優を使って、豪華な作品に仕上げている。特にヨハンソンのナツメグは素晴らしい。
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