「続編はあるのかな」ビブリア古書堂の事件手帖 ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
続編はあるのかな
良かったところ
黒木華が栞になりきっていること。彼女は、本に異常なまでの執着心を持ち、鋭い推理力と深い洞察力を発揮するが、世間一般からずれていて妹からも心配される内気で可愛らしい古書店主である。
50年前の叶わない恋物語が、時代を感じさせながら美しく仕上がっていること。
夏目漱石と太宰治の作品を題材に、物語に文学的な雰囲気を演出していること。
残念なところ
ミステリーの面白さがほとんどないこと。端的に言うと、わけのわからない男が古本を奪いに来るだけの物語。
現在の物語と過去の物語に強い結びつきが感じられず、無理矢理作った話に思えてしまう。
以上のことから、舞台装置はいいのだが内容に満足できない作品でした。2作目があるなら、もっと落ち着いた内容を期待します。
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