「基本的にはファン向け。壮絶な戦いを経て、辿り着いた景色とは。」文豪ストレイドッグス DEAD APPLE 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
基本的にはファン向け。壮絶な戦いを経て、辿り着いた景色とは。
【賛否両論チェック】
賛:自身の能力と戦わざるをえなくなった主人公達が、その困難をどう乗り越えていくか、ハラハラさせられること必至。太宰治達の頭脳戦にも注目。
否:予備知識がないと、よく分からないまま終わってしまうかも。世界観の好き嫌いも分かれそう。
映画単体でもギリギリ楽しめそうですが、やはり何らかの予備知識は必要かと。
持ち主と異能力を切り離し戦わせるという霧に対し、中島敦や泉鏡花、芥川龍之介らがどんな奮闘ぶりを見せるのか、その辺りにハラハラさせられます。その中で国木田が告げる、
「勝てるかどうかではない。戦う意志があるかどうかだ。」
という言葉が、非常にカッコイイです。
また、そんな霧を放った澁澤龍彦と、何故か彼に組みした太宰治、そしてその本性が読めない魔人・フョードルと、三者三様の騙し合いからも、目が離せないところです。
とは言うものの、世界観の好き嫌いも含めて、やはりファン向けの作品であることは否めなさそうですね。
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