「アンかわいい:映画と考えると…」赤毛のアン だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
アンかわいい:映画と考えると…
村岡花子訳の「赤毛のアン」と高畑勲監督作のアニメ「赤毛のアン」を愛する者の感想です。
マシュウがえらくアクティブでびっくりする(リンド夫人に馬車から声をかけるなんて!、その前のうんこダイブ…)。
マリラよりリンド夫人のが若々しい(逆では?)。
ギルバートの存在感うっす!!年上設定では?幼い!
エピソードが軽くなぞられていて深みなし。
アラン夫人とか、名前忘れたけど熱心な女性教員が出てこない。
屋根から落ちるエピソードの代わりが凍った池ぽちゃ?
クイーン学院いかへんの?
とまあ、がっかりポイントは山ほどあります。
でも元はカナダのテレビスペシャルドラマだそうだし、2時間程度の尺では難しいよね仕方ないか、そう思いました。
よかったのは、アンが可愛いこと。
ダイアナも可愛いこと。
マリラがわたしのイメージ通りだったこと。
そのほかには景色です。
美しい赤土と緑と海の青にときめきました。
鳥の声や花の咲きほこる様子も、素敵で、アンが
素敵な名前をつけたがる気持ちがわかります。
アンとダイアナのお茶会の装いも可愛いです。
後、バーリー家とカスバート家の貧富の差とかが、視覚的に見られて、物語世界のイメージが具体的になりました。
なので最終的にはちょっとプラスに転じたって感じです。
男の子の孤児を引き取るつもりが
よく喋る赤毛の女の子が来ちゃって、
とりあえず預かる体で進んで行きます。
引き取ると決めずに学校へ通わせるというよくわからん展開でした。
出て来たエピソードは、
リンド夫人に癇癪を起こす
ダイアナと親友になる(腹心の友ってゆってくれへん)
ピクニックに行きたくて水晶のブローチを池に落としたと嘘を付く
ギルバートに石板バーン
ダイアナをお茶会に招き、イチゴ水とお酒を間違えて飲ませてダイアナ母に嫌われる
マシュウ発作(原作と時期が違う)
ミニーメイの病気をアンが看病してダイアナ母に許される
凍った池にアンが落ちる(原作にない)
クリスマスプレゼントにマシュウがリンド夫人にパフスリーブドレスの作成を依頼する
アンを裕福な家に引き取ってもらう手配ができたけども、リンド夫人に助言されてマリラは自分で育てることにする。
という感じでした。
原作にないとは、村岡訳新潮文庫版にないという意味です。他の人の訳だとどうか知りません。
テレビでただで見るのがちょうどいい出来ですが、
多分やらんので1100円払って見ておきました。