劇場公開日 2017年11月23日

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「一握りだけの売れた芸人を作り上げた、数多くの消えていった芸人たち」火花 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5一握りだけの売れた芸人を作り上げた、数多くの消えていった芸人たち

2017年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

テレビに出てくる芸人だけが芸人じゃない。その芸人と切磋琢磨して破れていった(引退した)芸人は星の数だ。
「自分が面白いと思うものだけをやる」神谷が、売れるわけがない。そんなの、ミュージシャンや画家やそのほかの芸術や芸能を志すものにも通じる。だけど、そんな神谷をカッコいいと、徳永は思う。そんなふたりを、桐谷と菅田がみごとに見事に演じきった。川谷、木村文乃、脇役もみな単なる添え物にならず、輝いていた。

ただやはりね、個人的に最後がどうも受け付けない。意表をつく発想が神谷のウリだったとしても、あれはね。それに伝記はどうなった? あれでは神谷は、ただの世間になじめないダメ人間だ。

栗太郎