「一生懸命」ミックス。 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
一生懸命
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皆さんのレビューを見ると、ベタと書かれている方が多いですね。
これ程、ベタと書かれる映画も珍しいかもしれません。
自分もベタな展開だと思います。
でも、後味が良く感じました。
何故なのか?
一生懸命を真面目に扱ったコメディだからだと、自分は感じました。
頑張る事を笑うのではなく、頑張る事を見て笑顔になれる映画だと。
ここから、瀬戸さん演じる江島について少し考察します。
彼は女性に対しては不誠実な感じですが、卓球に対しては一貫して真面目な印象を受けます。
新垣さん演じる多満子も外面ではなく、そんな所に惹かれたのではないかと。
一方、江島の多満子に対する気持ちはどうなんでしょう。
あのマフラーを持っていた事から、意外と多満子を大切に思っていたのでは。
日々の重圧の中で、卓球が楽しかったであろう子供の頃から知っていた彼女。
そんな彼女への思いは特別だった気もします。
江ノ島でさらけ出した彼の気持ちは、案外嘘じゃなかったのかも。
こう考えると、彼も不器用な人間なのではないかと思えます。
自分は、憎まれ役の彼が、それ程悪い人じゃない印象を受けました。
後味が良く感じた要因の一つかもしれません。
この映画、好きです。
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