否定と肯定のレビュー・感想・評価
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・最初ホラーかと思った ・弁護士の作戦をもどかしく感じるの分かるな...
・最初ホラーかと思った
・弁護士の作戦をもどかしく感じるの分かるなぁ。自分のことを人任せにするのが嫌な性格だと客観的には冷静に見えないんだね
・ 主人公に共感してたせいか、映画に入り込んで裁判を傍聴してる感覚になる
報道の真実をどこまで見極められるのか?
ハラハラする法廷劇で、
最後はそれなりに気持ちよく観終われますが
ホロコーストものというよりは
昨今話題になってる様々な「フェイクニュース」や
インタビューの切り抜きによる印象操作の恐ろしさが
いやと言う良く判る作品ですね。
歴史的にほぼ確実にあったことでさえ、残された資料の、
ごく一部だけど取り出して大仰に言い立てれば
無かった事に出来てしまう。
この映画の恐ろしさ〜〜!!
どれほど中身の詰まった資料や書籍があっても
人は自分の知りたい事、信じてる事しか読み取らないんだな〜
で、自分の信じてる事以外は無かった事にしようとする。
ホロコーストのような過去の話だけではなく
今、巷に溢れる様々な報道やニュースについても
もっとアンテナを張って、広く見回す力が無ければ
あっと言う間に私たちも愚民に堕ちていくんですわ〜
自分自身の戒めとして観て良かった映画です。
★もう一度観るなら?「有料チャンネルやレンタルでじっくり観たい」
観る意義はあった。
演出的には物足りなさは感じたけど、事実がそうなら仕方ない部分もあるけど。なんかもう一息な惜しい作品でした。いい映画なんですけど。
レイチェルはちょっとあってなかったかな。弁護団の演技はとても良かった。
ある意味で馬鹿らしい話?
実話とのことだが…。
題材が題材だけに、今や大富豪となっているユダヤ系の人々から多額の支援があって成立した裁判なんだろうけど、支援がなかったら、どうなっていたんだろう?
そして裁判に負けたとして、ホロコーストの事実は歪められるのだろうか?
そうなってくると、単に個人の名誉だけの問題なのだろうか?
事実の論証よりも、原告の信憑性あるいは人間性?を争点にした法廷心理戦ドラマで、まあまあ面白かったけど、途中、眠かった。
イギリスの裁判制度
ホロコーストが実際にはなかったと主張するアーヴィングがイギリスで提訴をします。それに対して、弁護団は徹底的にイギリスでは被告側が立証しなければいけないとか、多弁になってはいけないとか、冷静沈着に裁判を進めます。アメリカの裁判を見ることが多かったので勉強になりました。この裁判のやり取りが緻密に描かれていて、おもしろかったと思います。これが事実に基づくというところも、また、裁判ってなんなんだろうと考えさせられました。
見ていて、史実の一つ一つを頭から信じていることを不安に思った。 ア...
見ていて、史実の一つ一つを頭から信じていることを不安に思った。
アーヴィングの主張や感じ方に、人には本当にいろいろな感じ方があるなと感心してしまった。
主人公の強さや真っ直ぐな主張に、同調ばかりしている自分をふがいなく感じた。半分の主張もできていない気がする。でも、反面その主張は必要なのか?と疑問に思うこともあった。
傷つくことよりも、自分の良心を守ることを譲れない生き方を正しいと思う。
でも、弱いからできない。
ほかのテーマで作ってもおもしろく見られた映画でした。
それぞれの俳優の演技も良かった。
主人公には、頑ななまでの自己主張に途中いらっともしたけれど、憧れた。
ジュリアスの知的さはスマートでかっこよかった。
アーヴィングのいやらしさを感じさせる話し方、雰囲気はストーリーに感情移入させてくれた。
ランプトンの熟練した弁護士の雰囲気、眼差し、温かさが心地よかった。
白を黒と言い張る人々
当たり前のことのように思っていてもいざそれを証明しろとなると結構大変だ。地球は丸い、プレスリーは随分前に死んでいる、そんなことは証明するまでもなく誰もが知る事実だ。しかしそれを証明しろとなると、途端に難しくなる。ましてや法廷で証明するとなると、どんな展開になるのか見当もつかない。
ホロコーストがテーマの映画は2か月前に「ブルーム・オブ・イエスタデイ」を観たが、登場人物はそれぞれの価値観で過去としっかり向き合っていて、過去の事実をなかったものとする考え方は登場しなかった。しかし考えてみれば恐ろしい。過去の事実をなかったことにすれば戦争犯罪そのものを否定できることになる。
日本でも南京大虐殺や従軍慰安婦をなかったことにしようとする動きがある。極右団体の日本会議や暗愚の宰相アベシンゾウなどが明に暗にそう主張している。
アメリカが、広島や長崎の原爆投下などなかったと主張したらどうなるのか。原爆資料館にあるものはすべて捏造だと主張したら、資料のない我々は説得力のある反論ができないかもしれない。専門家の反論を期待するだけになる。
この作品では、ホロコーストをなかったことにしようとする仰天の説を堂々と大々的に喧伝する歴史学者とそれを否定する歴史学者の争いであるが、学術論争ではなく法廷闘争だから裁判の進め方や陪審員制にするしないなどで、テクニカルな駆け引きがある。観客は主人公と同じ立場で弁護団の戦術を固唾を飲んで見守るだけだ。
それにしても国家主義者たちのごり押しは世界的に猖獗を極めている。白を黒と言い張るのだ。金正恩、アベシンゾウ、トランプなどの頭の悪い指導者がいること自体、信じがたい話である。世襲の金正恩は別として、アベもトランプも選挙で選ばれたナショナリストだ。つまりアメリカ国民と日本国民がそれを望んだのである。アベはモリカケ問題を説明すると言いながら、結局国会でも選挙でも説明せず、総選挙で大勝した後は、すでに説明してきたと開き直った。こんなのが日本の総理大臣なのである。来年もお先真っ暗だ。
ホロコースト否定派が…
主張と証拠が弱過ぎる。
肯定派の弁護士は確かにしっかりと練られたもので感心する部分もあったが、なにせ相手が弱すぎ。
実際の裁判記録を読んでみないとわからないけど、ここまで一方的に根拠のない主張で裁判まで持ち込んだこと自体が信じられない。
裁判モノとして見ても、題材的に期待していただけに、本当に残念。
もう少し、脚本だけでも緊迫感が欲しかった。
イギリスの裁判制度...
ユダヤ人迫害がなかったと言い続ける歴史家の嫌な役をティモシー・スポールが上手かったと思います。
本当に嫌なヤツでした(笑)
大抵の人は歴史で習った事=事実で、それがなかったと言うこんな人が実際にいて、それをまた裁判を起こすという事がが実際にあったことにまず驚きました。
イギリスではあった事を証明しないといけないんですね。
主人公とそのチームの裁判での戦い方がホントいい!!
判決後の主人公のコメントにスカッとしました。
証拠だけが本当の歴史を語ることができる
これは素晴らしい作品だった
ナチスドイツによるユダヤ人大虐殺「ホロコースト」はなかった
と言われたらどう思うだろうか
それがユダヤ人によるねつ造だと言われたら?
え?本当にそうなのかな?
と、一瞬自分の中の常識を疑わないだろうか
この映画では
ホロコーストはなかったと主張する歴史学者が、ホロコースト研究家の主人公デボラ(レイチェル・ワイズ)に自分の主張を侮辱されたと訴える
しかし
イギリスの法廷では、訴えられた側に立証責任がある
つまり、デボラはホロコーストがあったことを主張しなければならない *
これは否定することの安易さに比べて、それを証明することの難しさを描いている
否定したり、非難することは誰にもできること
またその安易な否定が世の中から注目されやすく、多くの人が信じてしまいがちな側面も描かれる
しかし、そこにこの映画の面白さがあった
50年前に起きたことを証明することは非常に難しいけれど、真実は何よりも強いのだ
真実がインチキ歴史学者を打ちのめす様には胸がスッとして、爽快な気分になる
ホロコーストがなかったなんて、どんな神経してるんだろうと思ったけれど、そういう感情論よりも、証拠が示す真相の力強さを感じた作品だった
醜悪な人間の姿が克明に
一般観客に、歴史修正主義者の醜悪さを伝える、よい作品だったと思います。
実際の裁判関係資料を読むと、映画的な演出が強く、重要な要素がカット気味だが。
歴史修正主義者でIFもの小説家・自称歴史家であるアーヴィングの愚かさ(と、当時のイギリス法廷の理不尽さ)を伝えるにはよいアレンジだったと思います。
感情を正当化するのに、事実を曲げてはならない。
フェイクニュースや、どこぞの元大臣のような歴史修正主義者の意見が、講演会で公然と話され、それらがSNSやまとめサイトで垂れ流される時代に、観ておいて良かったと感じました。
難しい…
論評が難しい…
実話ベースとはいえ、劇映画らしく劇的な結末は用意されているが、なによりもこれを勝利と呼べるのか、まるでホロコースト無かった論が議論の対象となる一つの説であるかのようになってしまうのは、それだけで敗北ではないのかと思わせられる…
しかしイギリスの法制度も大概酷いですね…
プロの戦略
原題は「Denial(否定)」です。
法廷物語なので、ホロコーストを否定する人と肯定する人という
対立関係を明確にした「否定と肯定」という邦題は良いです。
事前知識として「ホロコースト」と「アウシュヴィッツ」を知らない
人は調べておくと良いでしょう。
「アウシュヴィッツ」は有名ですが、見たことはないので、
「アウシュヴィッツ」で撮影された部分もあり、忠実に再現
されているので、印象的でした。
「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」を観た人に
この映画をお勧めできます。
この映画を観た人にも「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」
をお勧めできます。
法廷で勝利するためには、戦略とチームワークと資金が重要だと
思い知らされます。
感情や証言や証人では、裁判に勝てなないという事実を突き付けられます。
本当のプロの戦略を観ることができます。
思想や信条は自由ですが、事実を歪曲して歴史にすることは許されません。
政治家が票や資金を集めるために、専門家がお金儲けのために、
マスメディアが受信料や広告収入を得るために、事実を歪曲して
いるのが現状です。
この映画は、この現状に立ち向かうことの困難さを良く示してくれます。
日本人にとって、ホロコーストは遠い昔、遥か彼方のヨーロッパでのこと
なので理解しにくいと思います。
日本人にとって、南京事件のことなら理解しやすいでしょう。
政治家が、専門家が、マスメディアが南京事件のことを
どう言っているのかということです。
私は、南京市内に入った兵士から事実を聞いています。
政治家が、専門家が、マスメディアが嘘を言っているのを知っています。
政治家が、専門家が、マスメディアが南京市内に入った数万という兵士
から事実を伝えたことがあるのでしょうか?
南京市内に入った数万という兵士は、ほぼ亡くなっていて、事実を
もう伝えることはできません。
だから、政治家が、専門家が、マスメディアが嘘を言っているという
ことです。
NHKは法律を盾に受信料を徴収していますが、政治的に公平であること、
報道は事実を曲げないですること、意見が対立している問題については
できるだけ多くの角度から論点を明らかにするという努力をしていない
ことは南京市内に入った数万という兵士から事実を伝えていないことだけ
でも明らかです。
法廷物語なので、眠くならないように、万全の体調で鑑賞することを
お勧めします。
映画の余韻に浸りたいという人にはパンフレットの購入をお勧めします。
ホロコーストを考える
今までこんなにきちんとホロコーストを見たことはなかった。
倫理的な事件としてわかっていたけど、自分が生きている時にこんな裁判は起きていたなんて知らなかった。
自分の良心を信じて今まで生きて来た主人公が弁護団に自分の良心を引き渡して信じて裁判に挑む。
最後まで結待ちを知らなかったせいか最後の最後の裁判官の一言も主人公と同様に何を言ってるのかよくわからなかった。
いやぁ泣けました。
真実が当たり前の真実がこんなにも心を打つなんて。
確かに相手の目を見ずに反論を言い続けるのは相手にとっても辛いかも。
相手にされてない感があるもんね。
映画館で観てよかった!
否定と肯定は裁判に内容だけを言っているのではなく、自分の意見を裁判で沈黙させた(否定したわけではないけど)、引き換えに自分と弁護団を、信じた、行方を託した自分の事でもあるのかも。
否定と肯定
ウソと歴史修正主義は許せない。
彼らは自己の弱さを隠すため差別発言を言い続ける。
学生に歴史を教える女性学者がユダヤ人大量虐殺は無かったとするとホロコースト否定論者に名誉毀損で訴えられる。
歴史修正者の挑発に、感情で反論しては彼らを興奮させるだけ。都合の悪いところを削除して、さも捏造だとわめく欠陥をつくことだ。
監督: ミック・ジャクソン
出演:レイチェル・ワイズ(「ナイロビの蜂」でアカデミー助演女優賞)
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