「地球は丸い」否定と肯定 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
地球は丸い
著書でホロコースト否定論者の説を否定し、名誉毀損で訴えられたユダヤ系アメリカ人歴史学者がイギリス法廷で争う事実に基づく法廷劇。
売名か金か信念かはわからないが歪曲した解釈で記憶や記録を否定しホロコーストはなかったとする原告。
イギリスで訴訟を起こしたのも被告側に立証責任があるからだという。
弁護士を使わず自ら裁判に臨む原告に対し大弁護団を擁する被告人も法廷での証言を希望するが、クレバー且つ人道的で原告の手法を逆手にとった戦法の弁護団により沈黙されられ、不信感と危機感が高まっていく展開に。
非常にわかりやすいストーリーと争点で、釣り銭間違いの件や弁護士への裁判官の最後の問いは絶妙。
マジメで重苦しい筈の話だけどガチガチな感じはしないし、記者会見からエピローグの流れも軽妙で面白かった。
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