「恐怖を煽るだけの単純な映画」ライフ(2017) A.Camelotさんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖を煽るだけの単純な映画
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注目のレベッカ・ファーガソンを観に行ったのだが、キャリアに傷がつかないかと思うほどの出来。恐怖とやりきれなさを煽るだけの薄っぺらい宇宙もの。SFとは言い難い。エイリアンのノストロモ号のような乗組員なら油断もあろうが、国際宇宙ステーションのスペシャリストがあんな軽率な行動はとらない。生命体をやっつけようと姿勢制御用の噴射装置を適当に噴射した時には心の中で「おいおい!あかんやろ!」と突っ込んだ。軽率にも程がある。検疫官のレベッカ・ファーガソンが検疫失敗の場合にどんな対処が待っているか全て知っていたにもかかわらず、彼らの軽率な対応を容認、彼女は早い時点で死ぬ気になっていたとしか思えない。そうでなければやはり軽率。話の流れとしておかしい点も。生命体が、下半身が不自由な生物学者の足に巻きついていたシーン、いつの間に?どこから?全く不明。それから、あのシリコンゴムのような生命体、ダメ。なんで無重力の空間を泳ぐように自由に移動できるの? 人間が移動に苦労するのはリアルなのに。最後もまさかそんな見え見えの結末なんて単純過ぎ……え~ひねりも何もなし~。物語も映画自体もやりきれない、救いなしの残念な映画。
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