トータスの旅

子供をはじめとして、俳優陣がとても良い表情を見せてくれる。
芝居の上手い下手ではない、良い顔の映画。
そして亀がメインキャストとうたわれるだけあって、見事な動きを見せてくれる。欲を言えばもっと見たかったが。紅一点、ナオコのキャラクターも素晴らしかったからもっと見たかった。
物語もぶっ飛んでいるようで意外と繊細に作られている。見終わってから、あそこはそういうことだったか、あの人のことを言っていたのか、という驚きもある。なので、機会が合えばもう一度鑑賞したい。

70年代音楽と相まって、かつてのATG映画のような雰囲気。
正直でエグミのある演出、はみ出るキャラクター、それをかっちりした技術が支える。気をてらわずにどっしりと芝居を撮ろうとする姿勢は昨今の流行映画には無く好感度高し！そしてリアリティに留まらず映画的な飛躍も見せてくれる。今後も期待大！

交通事故で嫁を亡くした男とその息子の前に、破天荒な兄貴が現れて旅に連れ出す話。

うじうじした親父と何も言われないのを良いことに甘ったれて反抗している子供にモヤモヤが募る。
やり過ぎな兄貴も終盤までは訳わからないけど、最後は2人でのなかなか良いぶちかましでスッキリ。

最後の最後の息子の感じがあまりにも判りやすくてチープになってしまったけど、なかなか楽しかった。