「一人の女に異常なほど尽くす男と、それを悪びれず受け入れる女との歪な男女関係を白石監督が絶妙に描く。」彼女がその名を知らない鳥たち NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
一人の女に異常なほど尽くす男と、それを悪びれず受け入れる女との歪な男女関係を白石監督が絶妙に描く。
蒼井優演じる十和子は働きもせず、無為な生活を送る。彼女に嫌われながらも、薄汚い恰好と所作を隠すことなくストーカーといってもおかしくないほど執着し、尽くす阿部サダヲ演じる陣治。
そして、ある出来事から十和子との関係が出来てしまうある意味、破綻したデパートの時計売り場主任水島を演じる松坂桃李の変貌していく様。
十和子が慕う男、黒崎を竹野内豊がダークに演じる。
徐々に明らかになる十和子と黒崎と陣治の過去の出来事。
人はここまで、無私に人を愛せるのか、ここまでその無私の愛を何の屈託もなく受け入れられるのか。
綺麗ごと一切なしに、人間関係のダークな部分を描き出した作品。
終盤の陣治のある行為とそれを観ている十和子の眼差しが忘れられない。
<2017年10月28日 劇場にて鑑賞>
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2019年11月9日
NOBUさん🙇お疲れ様です。
私はDVDで観ました。
誰一人感情移入出来ない、登場人物だらけなのに、本作を嫌いに成れない(また言ってますが😅)、監督の作品好きで、ほぼ観てますが、いつも「アンビバレンツ」って言葉から、先が出ないので、レビュー書くの控えてます。言い訳めいてズルいけど、白石監督もズルいです😔
あと、どうでも良い話ですが、知り合い(決して友人では無くて)に、ホント似た様な質の人間いまして…ぞ~っとしましたわ😨
ありがとうございました🙏