「あなたはこれを愛と呼べるか」彼女がその名を知らない鳥たち はやむねさんの映画レビュー(感想・評価)
あなたはこれを愛と呼べるか
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登場人物みんなクズ。一人残らずクズ。
すれ違う人さえもクズ。クズクズクズ。
でも、一番わかりやすいクズだったはずのジンジが、最後の最後でまるで清流のようだった。
。。。本当にそうか?
微塵も愛を返されないが、心底惚れた女。
ほかに何も持たないジンジは、その命を使って、惚れた女の命に決して消せない疵を抉った。
彼女がその名も知らない鳥たちは、きっとこれからもずっと、彼女の頭上を飛び回るのだろう。
それは、彼女が望んだことなのだろうか。喜びなのだろうか。
それを幸せと呼べるのだろうか。
もしも、十和子も本当の意味で心底のクズだったなら、
彼女は頭上の鳥に見向きもせずに、心からの幸せを掴めることだろう。
というわけで、この映画のキャッチコピー「あなたはこれを愛と呼べるか」は、結構なネタバレだなあ、と思った。上手だとも思うけれど。
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