「見終えたあと悲しい気持ちになる」彼女がその名を知らない鳥たち よしこさんの映画レビュー(感想・評価)
見終えたあと悲しい気持ちになる
凄まじいほどの濡れ場がたくさんです。
前回蒼井優さんの作品を見たものがハズミハルコは行方不明だったので、それも濡れ場があり、今回もあったため、多いなおいって感想でした。
ですが演技力が高い女優さんのため、すごいなぁと思いました。
あーーーって言っての松坂桃李さん演じる水島は性癖はちょっとクセ強いですね。笑
演技派な方が集まっているため、すごく見やすいです。
演技が下手な人がいません。
序盤見ていた感想は、とわこはただのクレーマー好きなクソビッチのような感じの流れでしたが、後半からどんどんサスペンス感が出て来る作品です。
黒崎も水島も本当にクソのような男ですね。
奥様がいる中で、とわこを使って金稼ぎをする黒崎。
まさか黒崎の現奥さんのかよさんの叔父さんとやらせるなんて。
国枝の姪のかよさんと結婚。
理想ばかり大きく話す本当はうすっぺらいぺら男で、とわこを制欲処理に使う水島。
しかも、時計が3000円の中国産だったなんてw
そして阿部サダヲさんは本当に演技派ですね。
ふざけた役もこなすのにこんな怖い雰囲気の演技もできてすごい俳優さんです。
そして、じんじは、とわこの事をかばうためにずっとずっと演技をしていたんですね。
これを愛と呼ぶのでしょうか。
悪人に見えていた、ストーカー気質な感じのじんじかと思っていたら、全てかばうためだったんですね。
黒崎のことを殺したのはとわこで、水島のことも結局とわこは刺してしまう。
予想外の流れでした。
俺を産んでくれと自殺をしたじんじ。
職場での2人の出会いからの最後回想シーンはとても切なかったです。
こんなにじんじに想ってもらえてたとはこは、なぜその幸せに気づけなかったのでしょうか。
じんじと付き合っていたにもかかわらず、3年ぶりに連絡が来た黒崎に会って、また利用されそうになり、黒崎を殺してしまう。
その記憶を忘れたとわこを守るためにずっと隠して来たじんじ。
切な過ぎです。愛しかなかったです。
じんじが飛び降り自殺した時に鳥が飛び立ちます。そこで題名につながるわけですね。
悲しい作品でした。