「現時点で2018年ベストの大傑作」劇場版 マジンガーZ INFINITY とみしゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
現時点で2018年ベストの大傑作
アニメ版もろくに見ていないけれど、伊集院光さんがラジオで「劇場版は評判いいらしい」と言っていたことを頼りに、観ることに決めた。
結果的に観てよかった。むちゃくちゃ面白かった!
兜甲児の髪型とか、昭和っぽいギャグとか、オッパイてんこ盛りのところとか、技の名前をいちいち言うところとか、おそらくはアニメ版にあったであろう要素をちゃんと踏襲しているところは、偉いなと思った。
で、リサといういかにも今風のキャラ(美少女アンドロイド)も入れているし、「ポストヒーロー」という現代的なテーマも(新鮮味はないけれども)ちゃんと押さえているところが上手い。
アニメっぽい嘘やハッタリもあえて組み込んでいるし、最低限の理論武装とかロジック(なぜ勝ったのか&負けたのか)も入れているところは、好感度大。
ドラゴンボールの元気玉というか、MOTHER 2のラストバトルというか、「日常で使われている光子力エネルギーを、世界中んの人が一丸となってマジンガーZに分け与える」というクライマックスの展開は、思いっきり泣いてしまった。
リサが「もうひとつの可能性」として輪廻転生するラストも、気が利いていてほろっとした。
僕のように「その名前くらいしか知らない」ようなオッサン世代でも、「ロボットアニメあるある」的な展開にニヤニヤしつつ、ド直球な物語のテーマ(この世界は生きるに値する)に滂沱の涙を流して楽しめます。