ジュラシック・ワールド 炎の王国のレビュー・感想・評価
全195件中、121~140件目を表示
ちょうど良く計算された映画
凄い映画だ。すべてのキャラクターに意味があり役割が与えられている。なかでも恐竜を競売にかけていく場面は傑作だ。2018年何度でも観たい映画の一本に決まった。
エンドロール後も映像あり 迫力が前作を大きく超える
評価悪かったですが、
個人的には悪くないですよ!!
前作より良かったのでは。
大迫力!!恐竜もたくさん出てきて楽しい。
正義は勝つではないけど、善と悪の最期がはっきりくっきり分かれたのは映画ならでは。あー、よかったな、とは思ったけれど。
あんな状況なら普通人間は全滅だろうね笑
悪者がすっごい悪い奴らなので、やられていく姿はスッキリ、見ものである。
悪役おじいちゃんがやられるところが一番の見どころ。笑
最初の方は若干動物虐待ぽい感じになってたから見ててつらかったなぁ
島から去る時に叫んでた草食恐竜がめっちゃ悲しかった‥
乗り物が海に落ちて窒息寸前で主人公が開けてあげてたけど水圧で開けるの無理じゃない?ちょうど豪雨災害のテレビやってて水圧でびくともしなかったからそう思った。
面白かった
良かったと感じた所
①恐竜の迫力。迫って来る所など怖かった。
②恐竜を駆除するだけではなく保護しようっていう人達の存在
③エンタメらしい勧善懲悪の分かりやすいストーリー
引っかかった所
・恐竜を再生したクローン技術でさらっと完璧な人間を作ってた所。
・次作の伏線かと思うけど、恐竜との共生は無理ではと思った。
恐竜こっわ!!
今回は結構恐竜の怖さの演出がよかった!恐竜が迫ってくる感じずっとハラハラしてた!めっちゃ面白かった!!.
.
でもひとつ思ったのは、オーウェンとクレア2人が1回別れた設定いる?(笑)別に変な恋愛要素入れんでよろしい(笑).
.
最後恐竜を解放しちゃうのはえー?って思ったけど、最初の時点で海にでかい恐竜が脱出しちゃってるから、殺しても殺さなくても手遅れだったんだよね。最初のシーンいる?って思ってたけど、それで納得(笑).
.
人間が行った行為は悪い方にそのまま絶対人間に戻ってくるってことだね。
3部への繋ぎ
興行成績次第で、2部にするか3部にするか決めるという例の流れでもあったのか、えらいぶつ切りで前半と後半が分かれます。
特にメイジーの扱いが顕著で、前半全くかかわらず、後半部分でかなり強引に、重要な役割をねじ込まれる感じで、結構な違和感があります。
この違和感は全体を通してあり、途中から無理やり付け足したような描写の薄さが、常に気になります。
そしてラストは、SFとしても、そしてシリーズとしても禁断の展開になっていくわけです。
正直、3部へのつなぎとしての意味合いが強く、ストーリーは微妙すぎます。それに、造った生物兵器が暴走する、よくあるパニックムービーなので、シリーズが好きな人にはあまりお勧めできません。
純粋な夢が生んだ命の行く末
ハモンドじいさんがキラキラしながら夢の世界を造ったけど、結果的に恐竜たちを傷つけることになってしまった。
すごく脳裏に焼き付いて離れないのがオーウェン達が船で去るときに最後、ブラキオサウルスが桟橋にいるシーン。。。
助けて待ってと言ってるような物悲しい姿が忘れられない。
そしてオーウェンとブルー達の小さいときのシーンと、ブルーとオーウェンの二度目の別れ。。。
映画の中の話だけど、恐竜達が静かに平和に暮らせることを願わずにはいられない。
それにしてもモササウルスに関しては放置しっぱなしで最後に出てくるとは😅
びびり
いきなり背後から現れたりするのは無しでお願いしたい。
ストーリーは予測つくけど、ちょこちょこハラハラするシーンがあって楽しかった。
たとえば、溶岩に触れちゃいそうなトコとか、(実際に溶岩にあんな近づいたら火傷じゃ済まないけど)
Tれっくすの目が覚めそうなトコとか、
トラックで船に飛び乗る所とか!
そしてブルー好き!!
最後はブルー自分から檻に入るかなー?と思ったけど、入らなかったなぁー
まだ次回作もあるのかな?
映画館で見るにふさわしい大迫力の映画でした!
前回に続いて本物にしか見えないリアルな恐竜がすごい。またメインキャラとなる恐竜がティラノじゃなく、ラプトルであるというのがいい。
最後の恐竜が逃がされて、新しい時代の幕開けが始まり、恐竜との共存を求められる時代に入った。これこそが本当のジュラシックワールドだという、セリフぐっと来た。
続編がありそうな予感でわくわく。
賞味期限
動く恐竜を観るのは楽しい。
ただ、どおにも、マンネリ感は否めない。
シリーズ当初、その動く恐竜は衝撃的でその感動は忘れられない。
TREXの獰猛さや凶悪感、何よりその重量の演出にワクワクした。
今作が初体験ならば、面白いのかとも思う。
ただ、どおなのだろう?
最早、今は…珍しくないのだ。
他の作品でも体験できてしまう…。
そんな現状を反映してなのか、本作は色々と詰め込まれてる。
遺伝子操作の話だったり、絶滅危惧種の話だったり…クローン技術や、手に余る程のテクノロジーの話だったりと。
恐竜自体もハイブリッドで、新種。
最早、恐竜ではなくモンスターの類だ。
なもので…今作自体も色々混ぜ合わせれて、ジュラシックワールドのブランド枠は、もう過去のものなような印象だった。
人気ある恐竜を紹介するカットも、いちいちハナニついてしまう。いわゆるサービスカットではあるのだが…あからさまなのだ。
映像は確かに進化もしてるのだろうが…やはりストーリーを堪能できてこそのような気にもなり、以前のように「恐竜すげえ!」が売りにならなくなった今を感じる。
今作のラストは、恐竜と共存する未来的な一言で終わる。
何を指してるのかがはっきりとしない。
生き残った11種が繁殖するのだろうか?
もしくは火山の噴火から生き延びた種を指すのだろうか?
主人公は言う「そのボタンを押したら終わりだ」と…この恐竜たちを逃すと未曾有の出来事が始まるとも取れるけど、噴火から生き延びた種がいるなら、もうどおでもいい選択なのである。野良恐竜はもう世に放たれてる。
色々ちょいと大人の事情が絡み過ぎてて、思いがけず退屈な感想を抱いた。
次作は増えていく恐竜を駆逐する話しなのだろうか?地球上の覇権を賭け、生存競争になだれ込むのかなあ…。
「動く恐竜」なんて男の子の夢しか詰まってないような映画だったのに、そんな続編はあまり観たくないなぁ。
先へと進んだ
個人的に、映画にたまに出てくる「登場人物が一時の感情の波に流されて愚かな決定をしてしまう展開」は大嫌いだし見ていて苛々してしまう。
だから今作のあの場面も最初は受け入れられなかった。
レビューを読んでいても同じ感想を持たれた方は少なくないように思う。
しかし、最後のマルコム博士のスピーチを聴いて考えが変わった。
あの決断はなくてはならないものだと、むしろあの展開を描くためにこのシリーズはあったのだと、そう思うようになった。
あの展開に納得できない方は彼のスピーチにもう一度よく耳を傾けてほしい、言いたいことはそれだけなのだけれど、あえてもう少し語らせて下さい。
注目すべきは、決断を下したのは“彼ら”ではなくて“彼女”であったことだ。すべてはこれに尽きる。
“当事者”である彼女が、まさに恐竜たちを代表する形で下した選択に対して、「責任は誰が取るんだ」などと批判するのは“部外者”である我々にはお門違いなことだ。
あえて言うなら責任は我々人間にあり、その結果が身に降りかかってきたに過ぎない。
このように、生命の尊厳を踏み躙ってはならないと、生命はどんなに抑圧されようとも新たな道を見つけるのだと、シリーズを通して語られ続けてきたテーマが一層はっきりとした形で我々に突き付けられたように思える。
今作では恐竜がひたすら痛めつけられてかわいそう、という感想も多いが、それも、このラストを盛り上げるための準備であったということだ(それにしてももう少しのびのび生き生きとした恐竜たちを見たかったというのは同感だが)。
さらに言うと、今作は傍観者であった観客を“ジュラシック・ワールド”へと引きずり込む役割を担っているようにも思う。
先ほど、「責任は誰が取るんだ」という感想にも触れたが、我々は誰かが責任を取ってくれること、そのようにして問題が解決されることを願っている。
しかし、それだけで全てが丸く収まる時代ではもはやない。
前作までのように(『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』の後半のように例外はあるが)、ある建物から逃げ出せれば、ある島から脱出できれば、それでもう安心・安全という訳ではない。悪い科学者や富豪が何人か恐竜に食われたから、めでたしめでたしとはならない。
遺伝子組換え、ゲノム編集、クローンやデザイナーベイビーをめぐる倫理的問題etc.
既に人類は恐竜を創り出す以上に神の領域に手を出してしまっている。
後戻りはできない。今はもうそんな時代なのだ。
我々は、主人公が危険な目に遭うのを安全な場所から眺めていることはもう許されない。
“恐竜”は今ここに放たれた。
共存か対立か。それともさらに別の道があるのか。
次作を期待して待ちたい。
「ようこそ“ジュラシック・ワールド”へ」
タイトルの意味はそういこうとだったのか!最高
ただのアクション要素だけではなく、我々の現実世界(2018年、混とんとした世の中)をうまく映そうとし、鑑賞者が深く考察できるような傑作だと思います。
工業や人工知能などの目まぐるしい発展により、それで生じる悪影響(環境問題など)があるということはいろいろな映画やTV番組で表現されています。
もちろん、この映画にもそれはうつされているのですがただそれだけではないのが本作のすごいところ。
つまり発展してえられる価値自体が、善い価値ではなく悪い価値にもなりうると問題提起しているところ。
→私が具体的に例をあげると「サプリメント」。
サプリメントは科学により栄養素を凝縮したもので、健康的なプラスの面が多いようだが、実はあまり人によっては効果がなかったり、むしろ添加物などで負のリスクを蓄積していたりもする。
実体験としては消化不良で体調不良になった経験もある。
本作では科学の力で恐竜をDNA操作によって良かれと思って創造したものが猛威を振るうストーリー。
人も死ぬ。
ただしその付加価値を悪い価値ととるかは孫娘の「クローンにも心がある」という言葉通り、未知数。
上の例でいうとサプリが効く人もいる。
ラストの「われわれは恐竜たちと共存していかなければならない。ジュラシックワールドへようこそ」には鳥肌がたった。
実生活に入り込んでくる恐竜たちに殺されないように、かといって殺さないように生きていこうと思います。
またよりよい価値を作り出さない人も本作では食べられて死んでしまうので、慎重にやる仕事を見定めていきます。
最後にトリケラトプス?が空を自由に飛んでいるところを見ると、あらゆるリスクや猛威が高まっているのではないかと考えさせられるところだった。
タイトル回収
前作よりもハラハラする場面が多く楽しく見ることはできた。
ブルーたちラプトル4姉妹の小さい頃も大変可愛かったしオーウェンとの絆については前作よりより感じる場面が多かったと思う。
また前半のスケールの大きさやテンポの良さは大変満足!
が、しかし後半はあれでいいのか??
人間がめちゃくちゃなタイミングや自分の保守のために恐竜を放ち全く無関係な人間に牙を向く世界になり…
人間がまいた種なので頑張りなさいなって感じなの?
3作品目がどうなるのか今から楽しみでもありちょっと怖くもある。
ここまで来ると共存か壊滅しかない気もするが共存ENDはやだなあと思う
単なる娯楽作ではない。(ネタバレあり!)
明らかに、次の話の為に本作がある。普段の人間世界がジュラシックパークになってしまうという次の段階のための本作の設定であり、むしろ、よくここまで引っ張ってきてくれたことにこのシリーズのファンとして製作陣、スタッフには感謝します。いよいよこれからですね!
凶暴なインドラプトルの知性については、シリーズの最初から、恐竜は、とてつもなく素早く動き、人間の知性ほどではないにしろ、仲間内で感情を共有し、危険を察知したりする能力もあったはずだという設定になっていますので、この見た目も恐ろしいインドラプトルが、さらに知性を身につけてゆくと「猿の惑星」並みの人間社会を恐怖に陥れるジュラシックワールドが展開するに決まっています。(^^)
遺伝子工学というのは、つねに危険と隣り合わせであり、人間にとって有用な種を作ろうとしていても、どこかしらでコントロールできないことがつきまとっています。
しかし、人口知能の進歩も、アンドロイドの進歩も、遺伝子工学の進歩ももはや誰にも止められない段階に来ています。だからこそ、ゆっくりと、着実に物事を進める必要があります。
自分がクローンだと知らされ、肉親?や親しい乳母と次々に別れることになってしまったメイジーがとった行動も仕方のないことです。そこにボタンがあれば、押されてしまうのはドラマツルギー上ありうべきことなのです。
もっとも、あまりに簡単に押されてしまったことには、憤慨してもいいでしょう。パスワード入れるとか、指紋認証するとか。笑
メイジーがとった行動は、イーライへの反抗もあったと思いますが、イーライは、単に恐竜たちを金に替えようとしていただけで、その危険性はほぼ考えていなかった。考えていたとしても、むしろ金に換算して喜んでいた。金の亡者である。
これからの資産家は、単に金儲けだけではなく、包括的な環境問題と、テクノロジーが環境や社会や人体に及ぼす影響についてしっかり考えていかねばなりません。全てがつながっていることを自覚しなければ。
期待が大きすぎたのかな…
全体的にわざとらしいというかなんというか…一応今までのお約束は踏襲してる、もうピンチ!ってタイミングでRexyが乱入して助かるとことか。でも、なんか今回はやたら人間模様にスポットがあたって、恐竜映画が観たいわたしには中だるみに思えた。ホラー映画的脅かし方を恐竜でやる必要があるのかなぁ。あとロングウット家の設定が私にはバイオハザート5のスペンサー邸に見える
ヒドい脚本
退屈というより、内容を外しているというべきか。
●前評判が芳しくなかったので期待はしてなかった。しかし映画前半はサスペンスフルな演出やキャラクターの自然な芝居など、前作より格段に良かった。ジュラシックシリーズらしいアドベンチャーな展開に引き込まれ、これは前評判と違って面白い作品なのかと期待したけど、早々にトーンダウンしてしまった。
●中盤からは恐竜たちは檻に入れられ、ろくに活躍しない。人間だけしか話を進行していない。後半はただ1匹の恐竜と追いかけっこをするだけで話が全く広がらず退屈なだけだった。様々な強竜が出て、個性的な特性を見せるのがシリーズの醍醐味では?
●上記をふまえるとクライマックスが前半にきているような印象。
構成を逆にした方が良かったんじゃないか?火山が噴火する島から恐竜たちを救い、脱出するスペクタクルは後半に持ってくる方が盛り上がると思うし、悪人が画策し、恐竜をオークションする場面は前半でも組み替えが出来る気がする。
●舞台を島から金持ちの屋敷にしたのも内容を収縮させる原因だ。森や草原、滝や湖。大自然の中でこそ恐竜たちは大暴れ出来るし、様々な展開を生み出せる。今までにない発想にするため舞台を変えたのかもしれないが他に考えはなかったか?
●前作にも登場したが遺伝子操作による新種の恐竜は必要なのか?観客が求めるのは見たことのない恐竜なのであって、おとぎ話のドラゴンやグレムリンではないと思うが。
●クローンの少女は全く意味のない設定だ。話の内容に全く貢献していない。遺伝子操作技術への啓発という面をこのシリーズは含んでいるが、あくまでジュラシックシリーズはアドベンチャー映画だ。
考え方を外しているとしか思えない。
そもそも毎回子供を登場させるのは、子供たちの恐竜への夢や憧憬を表現するため。子供キャラの使い方を間違えている。
●後味のよくないラスト。スター・ウォーズのようなシリーズ連続した人間ドラマを誰も求めていない。流行りのダークな娯楽は似合わない。一本一本、スカッとハッピーエンドにして欲しい。
前作はパークが開園したという設定でシリーズに新しい発想をもたらした。しかしパークが閉園してしまい、またも発想は振り出しに戻ってしまった。目を引く新しい内容を作るのは至難だと思う。
それでもラストで恐竜が逃げ出し世界中に散らばるのを予感させる先に、猿の惑星みたいな映画になったら目も当てられない。
ロスト・ダイナソー ハイブリッド・ワールド
今年は第1作目が公開されてから25周年。
衰えぬ人気を見せ付けメガヒットとなった『ジュラシック・ワールド』待望の続編で、シリーズ通算5作目。
再び、恐竜の世界へ!
今回かなり賛否両論になってるようだが、今回も上々。
と言うか、このシリーズの面白さ/楽しさはもう安定。
大スクリーンで見るティラノや恐竜たちへのワクワクは永遠。
そんな恐竜たちが襲い来るスリル。
映画史上屈指のエンターテイメント・シリーズ。
夏、劇場大スクリーンで見るにぴったり。
今回の話題の一つは、恐竜たちが棲む島の噴火。オーウェンやクレアらは恐竜たちを助けようと奔走する。
恐竜パニック×ディザスター・パニックという、まるで映画2本分!
迫り来る噴煙や溶岩のハラハラ、噴火の迫力は申し分ナシ。
『インポッシブル』で恐ろしいまでの津波のディザスター描写を見せてくれたJ・A・バヨナが手腕を奮う。
第1作目を彷彿させるシーンや演出も。
登場する恐竜の種類はシリーズ最多。
また、ジェフ・ゴールドブラムの当たり役、マルコム博士の復帰。
今回も話題や見所は尽きない。
楽しめたのは楽しめたのだが…、正直、前作ほどではなかったかなと。
前作は久し振りのシリーズ最新作という期待値の高さもあったし、それに今回は難点もちと多かった。
最初に上々と言っときながら不満点の方が多くなりそうだが、順々に。
えっと、まず、復帰が嬉しかったマルコム博士だが、出番は最初と最後だけ。もっと話に絡むのかと思ってた。
新たな登場人物の一人に、ある女の子。
この娘の母親は…? と同時に、少女の秘密。
確かにショッキングではあったが、何だか肩透かし。てっきりシリーズ縁の人物の娘、例えばハモンドの孫娘の子供と思ったら…。
一番の難点は、すでに多くの方が指摘してる通り、前半と後半の落差と言うか、作風の違い。
前半はスケールもスペクタクルも充分。
ところが、後半は…。
いや、後半だって悪くはない。
シリーズ永遠のテーマである人間の傲慢や過ちにより深く踏み込んでいるし、ある場所でのサスペンスはまるでホラーのように濃厚。
でも、前半と比べるとエンタメ性やスケールは格段にダウン。
この前半部分だけで一本の映画に出来る。
そして、それに拍車をかけるハイブリッド恐竜。
ハイブリッド恐竜はもういいよ…。
前作では久し振りのシリーズ最新作の目玉としてアリだったが、今回はもう完全な二番煎じ。
さらに致命的な事に、今回のハイブリッド新恐竜=インドラプトル、前作のインドミナス・レックスのDNAにヴェロキラプトルのブルーの知能を併せたより最凶な筈なのに、体格も小さくなってインドミナスのような暴れっぷりもあまり無くて、明らかにインパクトダウン。
最後はお決まりのようにこのハイブリッド恐竜が襲いかかるパターン化。
ハイブリッド恐竜の存在が、何だか恐竜映画というよりモンスター映画のよう。
これまで散々モンスター映画好きと言ってきながら今回否定するような事言ってるようだが、モンスター映画にはモンスター映画の魅力や醍醐味があり、恐竜映画には恐竜映画の魅力や醍醐味がある。
劇中の人間の過ちさながら、それらを混合してはならない。
ドラマ部分は弱い点となかなか悪くない点が見受けられた。
噴火から恐竜を助けようと主人公たちに協力する財団に裏がある事なんて、子供でもすぐ分かる。
放棄され自然に返った島、恐竜狩り、恐竜の本土上陸などは『ロスト・ワールド』を彷彿させ、展開が何となく読めてしまう。
その一方、
オーウェンたちは再び島へ。あんなにワクワクするようなテーマパークだった島が荒れ放題に。パーク時代同様、変わらぬ惨事の歴史の繰り返し。
噴火から恐竜たちを助け出す。助けたいという気持ちは確かに分かる。
でも、果たしてそれは本当に正しいのか…?
恐竜たちはかつて自然の寿命を全うし、絶滅した。今また恐竜たちが絶滅しようとしている。
酷な言い方かもしれないが、生きるも死ぬも、自然の手に委ねるべきではないのか。
蘇った恐竜たちにもう一度、絶滅の苦しみを強いるのか。島に取り残されたブラキオサウルスが噴煙に呑み込まれるシーンに胸が痛くなった。
人間が勝手に恐竜を蘇らせ、そこにまた人間の手が加えられたら、それこそ人間の傲慢だ。
だから、恐竜で金儲けや生物兵器利用を目論む人間の醜いエゴがいつまでも続く。
第1作目で、印象的な名台詞がある。
「神は恐竜を創り、恐竜を滅ぼし、人間を創った。
人間は神を滅ぼし、恐竜を創った」
今回これに付け加えるなら、
「そして人間は尽きぬ欲にまみれ、同じ過ちを繰り返し、禁断の扉を開いた」
ラストは人によっては恐竜たちが新たな道へ歩み出したとも感じるが、個人的には、とんでもない事をしでかしたと思った。
本当にあれで良かったのか…?
禁断の扉を開け、解き放れた“恐竜の世界”は…?
…という訳で、2021年公開予定の第3作へ物語は続く。
何と言うか、話を散らかしてしまったと言うか、次でちゃんと話の収拾を付けてくれるのだろうか。
また更なる最凶ハイブリッド恐竜が登場して(しかも今度は翼竜のDNAで空を飛び、怪光線まで吐き)、オーウェンやブルーやT-レックスらが立ち向かうなんて話にまたなったら、もういいや…。
次は原点回帰、純粋に恐竜たちの魅力や恐竜たちへの感動、あのラストの後の恐竜たちの命運を描いて欲しいと切に求む。
ハラハラドキドキ
シリーズ最大の駄作とか言われているらしいけど、私は普通に面白かったけどな。
ただ、確かに今までのシリーズと比べてしまえば、舞台のスケールが屋敷内という小さくなったことは否めないが、ハラハラドキドキしました。
ベッドに隠れているところをそーっと襲ってこようとするとこのリズム感なんかは、ホラー映画を観ている感覚。ラストは「猿の惑星」を彷彿させるものを感じたが、次の方向性はそうなっていくのか?
全195件中、121~140件目を表示









