「邦題との矛盾が気になった」ジュラシック・ワールド 炎の王国 Ken@さんの映画レビュー(感想・評価)
邦題との矛盾が気になった
【概要】
最新作に向けてプライムで鑑賞。前作から3年後の物語で、オーウェンたちは火山噴火から恐竜を保護するために島に向かいますが、ここである陰謀を知ることになります。
【感想・考察】
火山噴火から恐竜の大群と共に逃げるシーンは、ディザスター映画のような迫力があって興奮しました。後半になると研究所や暗い屋敷を駆け巡るホラー演出が多くなり、前半とは違った雰囲気で楽しむことができました。
登場人物に共感できる場面もあり、特にマルコム博士の言葉はジュラシックパークやサンディエゴの事件を経験したからこそ言えることだと実感しました。そのため、彼が人工的に生命を生み出す危険性について問いかけているシーンは説得力があるように感じました。
また、オーウェンとブルーの絆が丁寧に描かれており、幼い頃のラプトル4姉妹を育てるビデオから彼の優しさが伝わってきました。メイジーが最後のシーンで取った行動は、クローンとしての立場を理解したから出来たものではないかと考えました。
【気になったこと】
邦題の「炎の王国」が内容と矛盾しているように感じました。ここで英語の話になりますが、原題の「Fallen Kingdom」を訳すと「壊滅した王国」という意味になります。確かに炎のシーンはありましたが、物語全体の一部しか占めていなかったため、炎を強調する必要があったのか疑問に感じました。個人的には、「滅びた王国」の方が内容とリンクしていると思いました。
【総評】
アドベンチャーとホラーをうまくミックスできたスリル溢れる映画となっていました。ここから、最新作の新たなる支配者にどう繋がるのか非常に楽しみです。