「テーマと演出が噛み合ってないのが残念。」ジュラシック・ワールド 炎の王国 キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマと演出が噛み合ってないのが残念。
映画が始まって数分後、初めて原題を見て「おや?」と思わせて、ラストに「なるほど!」と膝を打つ。
生命の尊厳や現代の科学や社会の横暴など、深いテーマを投げかけていて、丁寧に描けば相当な作品になったはずなのに、物語の演出は能天気娯楽アクション要素が強くどうにも薄っぺらい。
未知の生命体モノにありがちな「あの手の」人物構成。
噴火・溶岩に関するご都合主義。
厳重警戒の中で秘密裏に行われているのに、関わる人がみんなバカ。
ある登場人物の出生の秘密(今回の作品のテーマとしては非常に意味が深い)が明かされたというのに、その人物をちゃんと描かないので展開も陳腐に見えてしまった。
「ブルーとオーウェンの絆」とやらもどうにも薄味。
…そう、全部薄味なんだよ。
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