「エンドクレジット後まで見逃さないように!」ジュラシック・ワールド 炎の王国 やさぐれ旅芸人さんの映画レビュー(感想・評価)
エンドクレジット後まで見逃さないように!
前作は、過去作との違いが恐竜のVFXも含めてサッパリ分からずストーリーも陳腐で全く進歩が感じられず…思いっきり「がっかり」させられたので、今作はパスしようかと思ってました。
ところが監督が、あの「永遠の子供たち」のV.Aバヨナと知り、俄然「これは見なければ」となり、また懲りずに劇場まで行ってまいりました。
はっきりと断言します。
これはモンスターパニック映画のお手本、傑作の一つに数えられるほどの出色の出来だと思います。
メインテーマは「脱出」ですが、予告篇でおいしいところすべてネタバレしていた前作とは違い、今作は予告編で見せた前半の島の部分と後半のロックウッド邸からの脱出(ココがメインでしょう)の2部構成にしているところがなんともニクイ。
そして5分に1回ハラハラさせる素晴らしい脚本演出が、さらに物語を盛り上げ、本当に前作が今作の予告的ポジションだったのだとあらためて思い知らされたのであります。
ラストシーンに関しては賛否両論あると思います。
しかし、今作は1作目のジェラシックパークへのオマージュやリスペクトが相当感じられる作品だけに、自然や生命に対する畏敬の念、そして思い上がった人類への強烈なしっぺ返しというオリジナルから続く作品の核となる部分において間違いではないと思うのです。
ジェフゴールドブラム扮するマルコム教授の
「ジェラシックワールドへようこそ」
のセリフですべての伏線を回収し鳥肌が立つ感覚を覚え、「嗚呼、また続編やってくれるよね?」となり、
エンドクレジット後まで見て
思わずニヤリとしながら劇場を後にしました。