「とりあえず私のレビューを読んで欲しい。」ジュラシック・ワールド 炎の王国 わたるんさんの映画レビュー(感想・評価)
とりあえず私のレビューを読んで欲しい。
少なくとも、駄作ではない。
私も、評価が高くないと聞いたため、それほど期待せずに鑑賞した1人である。
しかし、今作の明確なメッセージに感服した。
確かに、お話のマンネリ、スケールの問題、エンディングの賛否、ご都合主義など、避けられない問題はある。
しかし、そんか問題を吹っ飛ばす魅力が今作には存在した。
ジュラシックパークシリーズは恐竜パニック映画と短略的に捉えられがちだか、第1作からしっかりと『生命の尊厳と人類による神の真似事への警鐘』という大事な柱がある。
それを抜きに考えて、スケールが小さいとか、ハッピーエンドじゃないと言うのは、ちょっと違うのではないかと思う。
少なくとも、準主人公の女の子が最後に下した決断は、彼女が馬鹿だからなのではなく、彼女なりの、彼女にしかできない『生命に対する尊厳』の気持ちの表れである。
また、科学技術の暴走についても明確なアンサーがあった。毎度のことだか、科学が人の手に負えなくなった時、全ての被害が人間に降り注ぐ。これは決してネタ切れなのではなく、シリーズにおける一貫したメッセージである。最新科学の研究の危険性を再認識すべきというメッセージである。
全ては、第1作に登場したイアン・マルカム博士が、今作にも登場し、全てを語ってくれる。ぜひ、博士の訴えをしっかりと聞いてほしい。
ジュラシック[ワールド]である理由をしっかりと示した。
このメッセージの発信は、このシリーズだからこそ成せることだと思う。よくぞ、やってくれた。
最後になるが、思ったことを一つ。
原題が『fallen kingdom:王国の堕落』であるが、墜ちた王国は[恐竜の世界]なのではなくて、それを生み出した[人間社会]なのではないだろうか?
長文失礼しました。
何か皆様の考え方の参考になれば嬉しいです。
同感です。
マンネリというか、このシリーズファンのために、監督はあえてこうしていると思ってます。
そしてジュラシックパークの時から、ただのパニックムービーではない。
そのメッセージ性を最も強く打ち出した映画。
娯楽とのバランスもよく、素晴らしい映画です。