「子供たちを驚かせたい‼️という思いに熱くなる」ジュラシック・ワールド 炎の王国 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
子供たちを驚かせたい‼️という思いに熱くなる
ジュラシック・パーク第1作目から見ている方には、なんだかなぁ、となるのはシリーズものの宿命かもしれません。でも、今初めてあのリアルな恐竜に触れる人もいるわけで、最新の大画面、大音響で体験できる機会を与えてくれた製作陣には感謝と敬意を表したいと思います。
その昔、マイケル・クライトンの原作が映画化されると聞いた時、しょぼくれた映像にならなけりゃいいがという不安を見事に吹き飛ばしてくれたスピルバーグ監督と当時のスタッフもきっと、今を生きる子供達にもあの頃と同じような驚きを与えたい、という熱意を持ち続けてくれているのだなぁ、と勝手に想像して感動してます。
琥珀に閉じ込められた蚊が吸った恐竜の血液からDNAを取り出すなんて夢のよう、とあの頃は科学の発展は良いことだけもたらすように勘違いしてましたが、原発事故とかネットの情報漏洩とか、科学や技術の発展が危機的状況をもたらす可能性とそれに伴う責任もあるということも、今作られる映画は、明るい未来と同じ重さで描かなくてはいけない時代になったのだと思います。だから、初期のシリーズほどドキドキワクワクだけで構成されない内容となり、娯楽性の重しになっている、という面もあるのかもしれませんね。
何はともあれ、映画館で体験して欲しい映画であることは間違いありません。