劇場公開日 2018年7月13日

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「「ワールド」という名前でのシリーズ変革」ジュラシック・ワールド 炎の王国 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「ワールド」という名前でのシリーズ変革

2018年7月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

ジュラシックシリーズ第5弾、ワールドシリーズで言えば第2弾。
ワールドシリーズに変わり、第1弾はパークシリーズ第1弾のオマージュ的部分があり楽しめましたが、さて今回は、、、。

流れから言えば今回もパークシリーズ第2弾のロストワールドの影響が強い。物語の流れも展開も。
内容は頑張ってるとは思う。物語が進むにつれ世界観が狭くなるが、そこはアイデアでカバー。

そして、パークシリーズの重要人物で恐竜の生みの親「ハモンド」と同じ立ち位置の様な「ロックウッド」なる人物を作り&担ぎ出し、ロストワールドでは出来なかった後半ワールドシリーズ的ifストーリーを作ってみました感も強い。

ここが一番興味深い。
ifストーリーを作りたかった感ですので、ロストワールドと同じでは行けない。
シリーズを重ねれば新ネタには苦悩する。
今回のこのネタは苦慮を重ねた結果だと思う。

見終わった感想としては
「とうとうやってしまったか〜」と。
無責任過ぎると言う人もいるだろう。

禁断の果実を食べた感じ。パンドラの箱を開けてしまった感じ。
将来の方向性が決まってしまった。
「恐竜」という夢を売ってきたスピルバーグがよく許したものである。(逆に次作の脚本が良くて今回許した?)
ある一方シリーズ的に「パーク」(閉ざされた空間)では無く「ワールド」(開かれた世界)なのでタイトル通りの変革と言われてしまえばそれまで。

今回「炎の王国」で変革を行った。
単体作品としては評価はする。ラプトルの亜種も出ていたし。
ただし、ラストの選択が次作で吉と出るか、凶と出るか?
ある意味パーク超えの伝説となりえるのか?
逆にパチモンシリーズと後世に語られるのか?
実ものです。

オマージュ的第2弾と考えればロストワールド並みの面白さには近づけなかったと思う。
夏休み大作としては家族、お友達ととうぞ。

巫女雷男